講談社文芸文庫
追悼の文学史

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 313p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062901963
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0195

出版社内容情報

佐藤春夫、高見順、広津和郎、三島由紀夫、川端康成等逝きし巨星への追悼文集。筆者には柴田錬三郎、森茉莉、中野重治、武田泰淳他。佐藤春夫、高見順、広津和郎、三島由紀夫、志賀直哉、川端康成――逝きし巨星への追悼文集。

<執筆者一覧>
阿川弘之、網野菊、石坂洋次郎、伊藤整、井上靖、上田三四二、江口渙、円地文子、大庭みな子、奥野信太郎、尾崎一雄、小田切進、上司海雲、亀井勝一郎、河野多惠子、佐多稲子、柴田錬三郎、瀬戸内晴美、高田博厚、瀧井孝作、武田泰淳、竹西寛子、田村泰次郎、檀一雄、丹阿弥谷津子、富沢有為男、中谷孝雄、中野重治、中村真一郎、新田潤、丹羽文雄、長谷川幸雄、平野謙、広津桃子、藤枝静男、舟橋聖一、本多秋五、松本清張、丸岡明、室生朝子、森茉莉、山本健吉、吉行淳之介(五十音順)

※本書は、『群像』(1964年7月号、1965年10月号、1968年12月号、1971年2月号、1972年1月号、同年6月号)を底本といたしました。

講談社文芸文庫[コウダンシャブンゲイブンコ]
編集

井上 靖[イノウエ ヤスシ]
著・文・その他

松本 清張[マツモト セイチョウ]
著・文・その他

吉行 淳之介[ヨシユキ ジュンノユケ]
著・文・その他

江口 渙[エグチ カン]
著・文・その他

丸岡 明[マルオカ アキラ]
著・文・その他

奥野 信太郎[オクノ シンタロウ]
著・文・その他

亀井 勝一郎[カメイ カツイチロウ]
著・文・その他

長谷川 幸雄[ハセガワ ユキオ]
著・文・その他

富沢 有為男[トミサワ ウイオ]
著・文・その他

丹阿弥 谷津子[タンアミ ヤツコ]
著・文・その他

山本 健吉[ヤマモト ケンキチ]
著・文・その他

室生 朝子[ムロウ アサコ]
著・文・その他

檀 一雄[ダン カズオ]
著・文・その他

柴田 錬三郎[シバタ レンザブロウ]
著・文・その他

中谷 孝雄[ナカタニ タカオ]
著・文・その他

高田 博厚[タカダ ヒロアツ]
著・文・その他

石坂 洋次郎[イシザカ ヨウジロウ]
著・文・その他

田村 泰次郎[タムラ タイジロウ]
著・文・その他

新田 潤[ニッタ ジュン]
著・文・その他

内容説明

明治、大正、昭和に活躍した文士が惜しまれつつ逝く―。文芸誌『群像』に掲載された追悼文を年代順に収め、作家の生きた時代と業績、文学と人となりをふり返る。第一弾となる本書でとりあげるのは、佐藤春夫、高見順、広津和郎、三島由紀夫、志賀直哉、川端康成。敬愛する先達へ、刎頚の友へ、かけがえのない肉親へ。エピソードと愛情に彩られた、もうひとつの文壇史。

目次

佐藤春夫―1892‐1964(江口渙;丸岡明 ほか)
高見順―1907‐1965(田村泰次郎;新田潤 ほか)
広津和郎―1891‐1968(網野菊;尾崎一雄 ほか)
三島由紀夫―1925‐1970(舟橋聖一;阿川弘之 ほか)
志賀直哉―1883‐1971(網野菊;藤枝静男 ほか)
川端康成―1899‐1972(武田泰淳;中村真一郎 ほか)

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

138
高名な作家が亡くなった折に、他の作家が寄せた追悼文。年代順に編まれており、最初の御三方、佐藤春夫、高見順、広津和郎氏については作品を読んでいないが、追悼文からみえるその方の人生やお人柄が感慨深い。佐藤春夫氏への吉行淳之介の「半達人のまま帰るのか、と言われた一言」、檀一雄の「列車へのバカヤロ~」に、愛と追悼の念、そして書き手本人の技量を感じた。後半の三島由紀夫、志賀直哉、川端康成氏の3人は、その人生も著作をよく知っている。その上で読むと平静ではいられなくなる追悼文もある。阿川氏の三島への文が丁寧であった。2018/11/11

yumiko

64
佐藤春夫、高見順、広津和郎、三島由紀夫、志賀直哉、川端康成、六名の文士を送る総勢四十三名による哀悼の辞。追悼文ということもあり、そこには自ずと作家たちの交流が透けて見え、懐かしく語られるエピソードからは、故人への親愛の情が滲み出る。まるで三島由紀夫論とでもいうような河野多惠子の追悼文が印象的。「氏は自然の依らしめた男性なる性は一旦返上し、男女両性を比較、分析した揚句、女性でないほうの性を更めて択んだように感じられる」哀悼の言葉を寄せている作家たちも、数人を残して鬼籍に入られていることに時代の流れを感じる。2017/04/17

8
六人の作家に捧げる追悼文集。なかでも、広津への追悼文に興味を持ち本書に手を伸ばす。同氏への追悼(文)は、網野菊、尾崎一雄、丹羽文雄、伊藤整、中野重治、佐多稲子、松本清張、広津桃子ら八人。既読の話などもあるなか、やはり広津の人柄(性格)が垣間見えなかなか面白い。広津の評論や回想記は良いが小説は駄目という人も少なからずいるだろうが、久しぶりに「同時代の作家たち」や「年月のあしおと」を読みたくなった。そのほか、三島(瀬戸内晴美、森茉莉)、川端(中村真一郎)の追想(追悼)文も面白い。 2018/09/12

ぼのまり

5
「群像」に掲載された佐藤春夫、高見順、広瀬和郎、三島由紀夫、志賀直哉、川端康成の死への追悼文集。執筆者に著名人が多いこともあり秀逸な文章が目立つ。人の死と向かい合った時、自身がどんな文章を書くのだろう。自らの死に対して、人はどんな文章を書くのだろう。そんなことをふと考えてみた。2013/09/10

きじねこ

3
佐藤春夫、高見順、広津和郎、三島由紀夫、志賀直哉、川端康成、への雑誌『群像』に掲載された追悼を集めた本。 雑誌掲載ということが大きいと思うのだけれど、急に言われて慌てて書いたんだろうな…と思わせるとっ散らかった感の強い文章が多いのが面白い。急いで文章を着地させる(終わらせる)のは、プロにとっても難しいらしい。 自死した三島と川端の、特に三島の項の他にはない緊迫感も、その時の雰囲気を伺えるようで興味深い。あの死に方をされたら「好い人でしたのに~」とはいかないもんなぁ。2020/05/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6632755
  • ご注意事項