講談社文芸文庫
木山さん、捷平さん

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  • サイズ 文庫判/ページ数 305p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062901819
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0195

出版社内容情報

飄逸な味わいで知られる私小説作家・木山捷平。詩に惹かれ、文学・人物に魅了されて、いつしか人生を辿り、謳いあげた傑作長篇評伝。飄逸な味わいで知られる私小説作家・木山捷平。
詩に惹かれ、文学・人物に魅了されて、いつしか人生を辿り、謳いあげた傑作長篇評伝。

※本書は、『木山さん、捷平さん』(1996年7月、新潮社刊)を底本としました。

岩阪 恵子[イワサカ ケイコ]
著・文・その他

内容説明

自らの生にさえ消極的で後込みばかりしていた著者を、人間への強い興味へと導いてくれた木山捷平の詩―。やがて詩への愛着は小説、随筆、日記へと進み、いつしか木山の人生そのものに随伴していく。不遇の日々を過ごしながらも飄然としたユーモアを湛え、懐かしさと温もりを与える稀有の私小説作家を、愛情を込めて謳いあげた、傑作長篇評伝。

目次

第1章(「ふるさと」;幸あれかし ほか)
第2章(作家志望;戦争 ほか)
第3章(「海の細道」;「雪の原」 ほか)
第4章 (長い戦後)
第5章(「五十年」;あかるいさびしさ ほか)

著者等紹介

岩阪恵子[イワサカケイコ]
1946・6・17~。小説家。奈良県生まれ。1歳より大阪に育つ。関西学院大学卒業。学生時代より作詩を始め、清岡卓行氏に師事。後、清岡氏と結婚。小説を書き始める。初めての小説「蝉の声がして」より次々と発表。86年『ミモザの林を』で野間文芸新人賞受賞。92年『画家小出楢重の肖像』で平林たい子賞受賞。94年『淀川に近い町から』で芸術選奨文部大臣賞・紫式部賞を受賞。2000年「雨のち雨?」で川端康成文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ソングライン

13
岡山県笠岡に生まれた作家木山捷平の生涯と作品を彼の詩に感銘を受けた作者が詳細に語る評伝です。昭和の始め父親の反対を押し切り詩人の道を歩き始め、終戦直前の満州での経験から私小説作家へ転身していく。賞に縁がない自分と比べ有名となってゆく友人たちを羨むことなく諦めにも似た気持ちで私小説を書き続ける木山。そんな彼も妻みさをにはつい癇癪をぶつける場面も。作者の木山捷平への愛が伝わる作品です。2023/11/08

私的古本レヴュウ

4
筆者が木山捷平の詩や随筆を年代ごとに引用しながら丁寧にその生涯を追った評伝。捷平の作品から湧き出る面白さなど、作品からみた側面、日記や交流のあった作家の証言からわかった事実から、総合的に木山捷平の人となりを浮き彫りにしている。2019/12/07

カツェ

1
木山捷平にそっと寄り添った、作家性のうすい評伝だと思っていたら、あとがきまでたどりついて、そこに書かれた岩阪恵子の思いを知ると、もう一度頭から読もうかと思った。2017/02/28

こうたろう

1
もう一度、木山捷平を読み直そうか、。2014/05/18

shrzr

0
木山捷平の評伝としての価値のみならず、一つの不運続きの人生を描いた作品としてとても味わい深い。2022/06/07

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