出版社内容情報
70年代後半、数多ある文芸評論とは一線を画し、読書界に衝撃を与えた斬新な漱石論。三十数年を経た現在もなお挑発をやめない名著。70年代後半、数多ある文芸評論とは一線を画し、読書界に衝撃を与えた斬新な漱石論。
三十数年を経た現在もなお挑発をやめない名著。
※本書は、1988年5月刊『夏目漱石論』(福武文庫)を底本とし、1978年10月刊『夏目漱石論』(青土社)を適宜参照しました。
序章 読むことと不意撃ち
第一章 横たわる漱石
第二章 鏡と反復
第三章 報告者漱石
第四章 近さの誘惑
第五章 劈痕と遠さ
第六章 明暗の翳り
第七章 雨と遭遇の予兆
第八章 濡れた風景
第九章 縦の構図
第十章 『三四郎』を読む
終章 漱石的「作品」
単行本あとがき
著者から読者へ
年譜
蓮實 重彦[ハスミ シゲヒコ]
著・文・その他
内容説明
「則天去私」「低回趣味」などの符牒から離れ、神話的肖像を脱し、「きわめて物質的な言葉の実践家」へと捉えなおしてまったく新しい漱石像を提示した、画期的文芸評論。
目次
読むことと不意撃ち
横たわる漱石
鏡と反復
報告者漱石
近さの誘惑
劈痕と遠さ
明暗の翳り
雨と遭遇の予兆
濡れた風景
縦の構図
『三四郎』を読む
漱石的「作品」
著者等紹介
蓮實重彦[ハスミシゲヒコ]
1936・4・29‐。フランス文学者、映画批評家。東京都生まれ。東京大学仏文学科卒業。パリ大学にて博士号取得。東京大学教授を経て、東京大学第26代総長。著書に『反=日本語論』(読売文学賞)『凡庸な芸術家の肖像』(芸術選奨文部大臣賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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