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講談社文芸文庫
折口信夫天皇論集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 349p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062901239
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0195

出版社内容情報

日本的な権威とはなにか? 折口学の新たな視座

日本人の宗教とはいかなるものか? また、神道とは日本人にとっての宗教なのか? 近代人として生きながら、自在に古代との間を往還する精神を持ちえた民俗学者が迫った日本的な政治や権力のあり方の本質とは――
『折口信夫文芸論集』編者安藤礼二によるオリジナル編集でうかびあがる、知の巨人・折口信夫の新たな姿。

安藤礼二
折口信夫は生涯、天皇という存在に取り憑かれていた。一体なぜ天皇だったのか。それは、折口信夫が民俗学者であると同時に国文学者だったからだ。しかも折口の国文学の起源は、近代のアカデミズムには存在していない。折口は自身のことを、江戸期の本居宣長、そして平田篤胤が異様な情熱とともに確立することを目指した「国学」に連なる最後の思想家として位置づけていた(柳田國男も同様である)。――<「解説」より>

折口 信夫[オリクチ シノブ]
著・文・その他

安藤 礼二[アンドウ レイジ]
編集

内容説明

日本人の宗教とはいかなるものか?また、神道とは日本人にとっての宗教なのか?近代人として生きながら、自在に古代との間を往還する精神を持ちえた民俗学者が迫った日本的な政治や権力のあり方の本質とは―『折口信夫文芸論集』編者安藤礼二によるオリジナル編集でうかびあがる、知の巨人・折口信夫の新たな姿。

目次

女帝考
神道の友人よ
民族教より人類教へ
神道宗教化の意義
神道の新しい方向
大嘗祭の本義(別稿)
御即位式と大嘗祭と
穀物の神を殺す行事
原始信仰
剣と玉
皇子誕生の物語
大倭宮廷の〓(そう)業期
道徳の発生
民族史観における他界観念

著者等紹介

折口信夫[オリクチシノブ]
1887・2・11~1953・9・3。歌人、詩人(歌人、詩人として釈迢空を名乗った)、国文学者、民俗学者。大阪生まれ。1910年、国学院大学卒業後、中学校教師を経て、国学院大学、慶応大学で教鞭をとる。島木赤彦、柳田国男との出会いで歌誌「アララギ」、民俗学雑誌「郷土研究」と関わることとなり、その後の生涯が決定づけられる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

肉欲棒太郎

1
『道徳の発生』の「すさのを」の神話が天つ罪・国つ罪を生み、それが日本人の倫理観の萌芽となったという指摘や、『民族史観における他界概念』における柳田「祖霊」概念への批判は興味深かった。解説・安藤礼二の古事記=ツリー、日本書紀=リゾームとのD/G用語使った安直な比喩には失笑。2015/12/23

悸村成一

0
李朝の Japanese real emperor として、1945年、李徳恵さんは即位した。その事実を聞知し乍ら「女帝考」は執筆されたそうだ。ヤマト朝廷の例のみを考察する限界がある。2刷6月。図書館本。 1182016/11/10

メーテル/草津仁秋斗

0
折口信夫の、大まかに言って天皇に関する論をまとめた本。どこまでが証拠が合ってどこからが想像なのかわからない折口ワールドにどっぷり浸れる。2016/01/05

e.s.

0
敗戦後の神道「宗教化」をめぐる折口の動揺?が興味深い。アメリカの兵卒は戦争を宗教戦争のごとく戦ったが、日本にはそうした宗教的な精神が欠けていた。そこから折口は神道の教祖=メシアによる宗教化を待望するが、それは天皇なき神道であって、神道の普遍宗教化への一契機かもしれない。そしてまた、日本に天皇以外の外部はありうるかという問題でもあるだろう。2015/08/27

まゆずみ

0
1.2.5章のみ2014/05/02

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