講談社文芸文庫<br> 白山の水―鏡花をめぐる

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講談社文芸文庫
白山の水―鏡花をめぐる

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  • サイズ 文庫判/ページ数 393p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062900249
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0195

内容説明

著者少年期の金沢体験を出発点に、また、その後の土地の精霊を訪ねる旅での見聞をもとに、泉鏡花の作品世界を、地誌的・民俗学的に読み解いた長篇エッセイ。「川」「峠」「水神」「蛇」「化物」「白神」等のキー・タームから、鏡花作品の幻想性に入りこみ、その深奥にある北陸の山と水、それらを宰領する精霊たちのうごめきを感じとる。鏡花をめぐるセンチメンタル・ジャーニー、巡歴の記録。

目次

金沢


水死
水神


メルヘン
化物
盲人
隅田川
深川
カロン
小人
変化



遊行
白神
金沢

著者等紹介

川村二郎[カワムラジロウ]
1928・1・28~2008・2・7。文芸評論家。愛知県生まれ。1950年、東京大学文学部卒。名古屋大学、東京都立大学等に勤務しつつ、ドイツ文学の翻訳、文芸評論に健筆を振るう。69年『限界の文学』で亀井勝一郎賞、73年『銀河と地獄』で芸術選奨文部大臣新人賞、84年『内田百間論』で読売文学賞、92年『アレゴリーの織物』で伊藤整文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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sakurasakiat

1
鏡花の研究本、だけれど随筆として読んでも楽しい。2012/10/16

クリイロエビチャ

0
鏡花が好きなドイツ文学者が書いた鏡花評。評論とはいえ、著者自体の思い出や自身の研究分野の話が続くので、純粋に泉鏡花について知りたい、論を読みたい、という人には向かないかも。メジャーな「春昼・春昼後刻」や「歌行燈」から「鎧」や「茸の舞姫」などの小品までを幅広く散らしていて、この人は本当に鏡花が好きなんだなって思う。何より、こういった本が平成も10年を過ぎてからも出版されるのが、まだ鏡花が廃れていない証とも思え、ファンとしては純粋にうれしい。2012/10/07

メルセ・ひすい

0
戯曲紹介2009/02/06

メルセ・ひすい

0
購入! 精霊を訪ねる旅での見聞をもとに泉鏡花の作品世界を地誌的、民俗学的に読み解いたエッセイ。センチメンタルジャニー  ★洗足池2009/01/20

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