出版社内容情報
ルネッサンスを生きたダンテ、ダ・ヴィンチら22人の生の軌跡を追求、滅亡に向かう文明の復活の秘密を探る。戦時下執筆の比類なき抵抗の書にして代表作!
ルネッサンスを生きたダンテ、ダ・ヴィンチら22人の生の軌跡を追求、滅亡に向かう文明の復活の秘密を探る。大胆なレトリックと苛烈な批判精神が横溢する名著!
女の論理──ダンテ
鏡のなかの言葉──レオナルド
政談──マキャヴェリ
アンギアリの戦──レオナルドとマキャヴェリ
天体図──コペルニクス
歌──ジョット・ゴッホ・ゴーガン
架空の世界──コロンブス
終末観──ポー
球面三角──ポー
群論──ガロア
極大・極小──スウィフト
肖像画──ルター
汝の欲するところをなせ──アンデルセン
ユートピアの誕生──モーア
素朴と純粋──カルヴィン
ブリダンの驢馬──スピノザ
『ドン・キホーテ』註釈──セルバンテス
晩年の思想──ソフォクレス
動物記──ルイ十一世
楕円
花田 清輝[ハナダ キヨテル]
著・文・その他
内容説明
独創的かつ大胆な発想とレトリックを駆使、ルネッサンス期に生きたレオナルド、ルター、更にポー、ゴッホら二十二人の巨人達を俎上に載せ、滅亡に瀕した文化の再生の秘密を探る。戦時下、自由な言論が窒息するなかで書き継がれた本書には、目前に迫る滅びから必死の反撃を試みんとする比類のない抵抗精神と、生涯を貫く「近代の超克」への強烈な意志が凝縮している。花田清輝の代表作にして古典的名著。
目次
女の論理―ダンテ
鏡のなかの言葉―レオナルド
政談―マキャヴェリ
アンギアリの戦―レオナルドとマキャヴェリ
天体図―コペルニクス
歌―ジョット・ゴッホ・ゴーガン
架空の世界―コロンブス
終末観―ポー
球面三角―ポー
群論―ゴロア〔ほか〕
著者等紹介
花田清輝[ハナダキヨテル]
1909・3・29~1974・9・23。文芸評論家。小説家。劇作家。福岡県生まれ。京都大学英文科中退。戦時中に書き続け、1946年に刊行した『復興期の精神』は大胆な発想と巧みなレトリックで文化再生の道を示し、戦後の言論界に衝撃を与えた。野間宏、加藤周一らと綜合文化協会を、塙谷雄高、岡本太郎らと夜の会を作り活動。吉本隆明と論争する等、常に闘争的批評家であり続けた。B級文化、映画、演劇にも着目、新しい大衆概念に基づくアヴァンギャルド芸術を提唱した。1962年『鳥獣戯話』で毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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