講談社文芸文庫<br> 思い出す顔―戸板康二メモワール選

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講談社文芸文庫
思い出す顔―戸板康二メモワール選

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  • サイズ 文庫判/ページ数 349p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062900126
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

昭和を代表する演評家、推理作家、俳人の戸板康二はまた、歌舞伎、映画、雑誌など、幅広い世界で蒐集した「ちょっといい話」を絶妙な筆待で描く無類のユーモリストだった。数多の著書から六十代に書かれた『回想の戦中戦後』『思い出す顔』の二作品二十三篇を抄録。師折口信夫も市井の無名の人も同じあたたかい目線で捉えたエスプリ溢れる文章は、読む者に幸福感を与えてやまない。時代と人への芳醇なメモワール。

目次

1 回想の戦中戦後(抄)(前説・ふるさと東京;終戦の日の前後;危機に瀕した歌舞伎 ほか)
2 思い出す顔(抄)(「スヰート」と「三田文学」;二人の新聞記者;砧撮影所;酒席の紳士淑女 ほか)

著者等紹介

戸板康二[トイタヤスジ]
1915・12・14~1993・1・23。演劇評論家・小説家。東京生まれ。芝居好きの父に連れられ幼時より歌舞伎に親しむ。1932年、慶応義塾大学文学部予科入学。歌舞伎研究会に入り「三田文学」等に劇評を発表。国文科に進み折口信夫に師事、大学院時代に知る久保田万太郎と共に生涯の師となる。明治製菓宣伝マン、教員を経て44年、日本演劇社入社。戦中戦後の激動する演劇界をジャーナリストとして目撃。50年日本演劇社退社後は、演劇評論家として旺盛な活動をする一方、江戸川乱歩の勧めで推理小説に手を染め、60年「團十郎切腹事件」で直木賞受賞。該博な知識と広い交友から生まれた人物誌「ちょっといい話」は流行語になった。日本芸術院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

浅香山三郎

15
戸板康二さんの回顧録的な隨筆『回想の戦中戦後』と『思い出す顔』から選んだアンソロジー。戸板さんといふと、『ちょっといい話』シリーズや歌舞伎の解説やさまざまな劇評で知られる。私はいくつか戸板さんの著作を読んで、歌舞伎を見出した頃に勉強になつたが、本書を読むと、東京生まれ、暁星から慶応、折口信夫、久保田万太郎、明治製菓『スヰート』編集部、日本演劇社といふ条件が、戸板さんの仕事の血肉になつてきたことが分かる。自身の回顧であるとともに、『スヰート』や『日本演劇』周辺の人々、久保田万太郎や折口信夫門下の人々の↓2020/12/17

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