講談社現代新書<br> 本物の名湯ベスト100

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講談社現代新書
本物の名湯ベスト100

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  • サイズ 新書判/ページ数 248p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062884044
  • NDC分類 291.09
  • Cコード C0226

出版社内容情報

登別、蔵王、草津、熱海、別府、道後は何位? 泉質・提供法・街並み情緒・自然環境・歴史の5つの指標でベスト100がついに決定! 「名湯○○選」とか「名湯の宿ベスト○○」といった、名湯選びや広い意味での温泉ランキングをテーマにした書籍には、大きな問題点が三つあった。

 第一には、その多くが温泉地選びというよりは、温泉宿選びに偏っていたこと。
 温泉宿選びイコール温泉地選びではない。宿選びに終始する風潮をこれ以上蔓延させては、温泉地というもののトータルで奥深い魅力や歴史を重ねて培われた存在意義、ましてや〈名湯〉を理解するには決して至らない。

 二番目の問題は、温泉のセレクション本がいったい、どのような客観的な基準、説得力ある根拠をもって選んだのかわからないこと。名湯の宿選び本の類も、多くは選ぶ基準が明確ではない。著者の主観や嗜好、ときには当の宿とのつながりから選んでいるケースがある。

 三番目の問題は、選ばれた名湯(宿) と言うのに、それを裏付ける、肝心の温泉そのものにかかわる基本データすらきちんと記載されていないこと。説得力ある根拠、検証過程が示されていないのである。

 こうしたこれまでの問題点をふまえ、多くの読者、温泉ファンが納得して、温泉地選びの参考にしてもらえるような、温泉地を評価し、ランク付けするのに客観的な指標をまずきちんと明示した。

 そして同時に、温泉地全体にかかわる源泉数、すべての泉質、泉温、pH、総湧出量、湧出状況(自然湧出・掘削自噴・噴気造成・動力揚湯の各状況表示)の基本温泉データをできるだけ正確に調べた。

 具体的には、温泉地を評価する客観的な指標を、次のように五つ設定した。

 一 源泉そのものを評価する指標
 二 源泉の提供・利用状況を評価する指標
 三 温泉地の街並み景観・情緒を評価する指標
 四 温泉地の自然環境と周辺の観光・滞在ソフトを評価する指標
 五 温泉地の歴史・文化・もてなしを評価する指標

 本当の温泉ファンが納得するランキングを読み進めるうち、名湯はどこにあって、どんな効果・効能が見込まれ、どんな満足感が得られるかなどが、明確にわかってくるだろう。と同時に、「あの温泉にはこんな楽しみ方もあったのか」「次の休日には、この温泉に行って見ようかな」などと思いを巡らせられるだろう。

はじめに 本書はこれまでの「名湯」本とどう違うのか?
本物の「温泉力」を求める人へ/「名湯」「名湯の宿」本の問題点/温泉の基本データがわかる/どんな効果・効能があるかもわかる
名湯をランキングする指標はこれだ! ?凡例にかえて
豪華な施設や設備は評価対象ではない/1源泉そのものを評価する指標/自然湧出泉や自噴泉を評価する/卓越した療養泉の泉質、特色ある源泉を評価する/2源泉の提供・利用状況を評価する指標/源泉かけ流しは基本だが、すべてではない/3温泉地の街並み景観、情緒・を評価する指標/伝統的な旅館・共同浴場建築、石畳街、広場/4温泉地の自然環境と周辺の観光・滞在ソフトを評価する/国立公園・国定公園内であるか/国民保養温泉地に指定されているか/5温泉地の歴史・文化・もてなしを評価する指標/地産地消の努力も評価したい/温泉情報、基本温泉データ公開の現状/本書〈温泉データ〉の典拠について/本書の構成と記述方針について/
名湯ベストランキング 一〇〇位?八一位
【コラム・温泉を理解する1】温泉とは何か――ふつうの湯水とどう違う?     
名湯ベストランキング 八〇位?六一位
【コラム・温泉を理解する2】療養泉の泉質と分類、その効果
名湯ベストランキング六〇位?四一位
【コラム・名湯を知る、味わう1】名湯は五感全体で楽しむ
湯船と源泉は、料理と器の関係と同じ/自分好みの湯の色は?/温泉のエイジング(熟成)の妙味/温泉水自体が色づく例/温泉地で耳を澄まして〈聴く〉/名湯を〈かぐ〉アロマテラピー効果/飲泉療法とは違った〈味わう〉楽しみ/名湯と湯船に〈ふれる〉心地よさ
名湯ベストランキング 四〇位?二一位
【コラム・名湯を知る、味わう2】ぬる湯・冷泉の名湯
【コラム・名湯を知る、味わう3】共同湯・共同浴場のある温泉地に名湯多し
名湯ベストランキング二〇位?一一位
【コラム・名湯を知る、味わう4】国民保養温泉地を再評価する
【コラム・名湯を知る、味わう5】別格! 温泉霊場に癒やされる
名湯ベストランキング一〇位?一位
全国名湯マップ 
指標別ランキングベスト30


石川 理夫[イシカワ ミチオ]
著・文・その他

内容説明

源泉そのものを評価する指標。源泉の提供・利用状況を評価する指標。温泉地の街並み景観・情緒を評価する指標。温泉地の自然環境と周辺の観光・滞在ソフトを評価する指標。温泉地の歴史・文化・もてなしを評価する指標。―これら「5つの客観的指標」で完全ランキング!見る、聴く、かぐ、味わう、ふれる―正真正銘の「温泉力」はここにある!

目次

名湯ベスト100ランキング 一〇〇位~八一位
八〇位~六一位
六〇位~四一位
四〇位~二一位
二〇位~一一位
一〇位~一位
全国名湯マップ
評価指標別ランキングベスト30

著者等紹介

石川理夫[イシカワミチオ]
1947年生まれ。温泉評論家。日本温泉地域学会会長。東京大学法学部卒業。温泉評論・執筆・メディア出演のかたわら、共同湯や温泉文化史等の研究に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hatayan

44
複数の指標を用いておすすめの温泉を客観的に選ぼうとした労作。「源泉そのもの」「温泉地の情緒」「温泉地の自然環境」などの指標ごとのランキング一覧、名湯を落とし込んだ地図が添付されており実用度の高いガイドブックとしても有用。共同浴場の軒数を付してあるのは日帰り入浴派にとってはありがたいです。9位の「四万(群馬)」は初見。紀伊半島の「湯の峰(和歌山)」が草津、別府に次ぐ3位。温泉の泉質や定義に触れたコラムも充実。訪ねたことのある温泉の復習、これから訪ねたい温泉の情報を仕入れるきっかけとしては最適な一冊です。2020/10/18

ichi

23
【図書館本】本当の温泉の泉質や文化など、本当の温泉のベスト100といえると思います。私の大好きな酸ヶ湯温泉、蔵王温泉、須川温泉、鳴子温泉がランクインしており、嬉しい!2018/04/02

kotte

18
やはり草津温泉が一位でした。ベスト100の中には知らない温泉がたくさんあり、いつか行ってみたいと思いました。読むだけで旅行に行っているような気になる本ですね。2017/11/12

ピオリーヌ

15
源泉そのものを評価する指標、源泉の提供・利用状況を評価する指標、温泉地の街並み景観・情緒を評価する指標、温泉地の自然環境と周辺の観光・滞在ソフトを評価する指標、温泉地の歴史・文化・もてなしを評価する指標の五つの指標を用い、全国の名湯を100位から1位までランク付け。著者の主観が入っているとはいえ、このようなランク付けには説得力がある。温泉巡りを加速させてくれる一冊。2022/05/02

NORI

4
まえがきから既存の温泉本に対するご不満が炸裂する。理由は続く評価指標の説明でより明らかになるが、大深度採掘や動力揚湯には否定的で、自然湧出や掘削自噴を評価し、流行の源泉かけ流しも湧出量に見合わない無茶なものは評価しないなど、湧出状況や提供方法へのこだわりは強く共感するところ。周辺環境や歴史・文化なども含めて多面的な評価を目指すも、豪華な施設や料理は全く評価の対象にしないという徹底ぶりも面白い。その割には指標ごとの点数など順位の定量的な根拠が示されなかったのが少し残念。温泉地の括り方にもいくつか疑問が残る。2017/04/23

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