出版社内容情報
対米戦争の端緒となった南部仏印進駐が選択された理由とは。日英米情報戦の勝者は? 政策決定の実態を分析し、開戦の真実に迫る。真珠湾攻撃から75年。戦争に至る不毛な現実を描く、決定版!
1日に20通以上の外交暗号を解読しあう熾烈な日米英インテリジェンス戦争。ローズヴェルト、チャーチルら指導者が生の情報に触れることで強まる対日対決姿勢。松岡洋右外相に翻弄され、陸軍・海軍内の組織利害対立で指導力を発揮できない日本の中枢部――。エリートたちはなぜ最悪の決定を選んだのか?
・日米間に具体的な争点がなかったにもかかわらず、なぜ戦争に突入したのか?
・南部仏印進駐が選択された経緯とは?
・アメリカの対日輸出管理策はなぜ全面禁輸になったのか?
・日本の玉虫色の政策決定システムとは?
・陸海軍を翻弄した松岡の戦略の弱点とは?
・官僚制の序列を無視しがちなアメリカ・ローズヴェルト大統領下の政策決定システムとは?
・イギリス商船オートメドン号の機密文書、ハルビン情報は日本でいかに利用されたか?
・日本の「国策要綱」が解読された最悪のタイミングとは?
・ハルは暫定協定案をなぜ諦めたのか?
・アメリカは真珠湾攻撃を知っていたのか?・・・・・・
話題作『日本はなぜ開戦に踏み切ったか』の著者が、日米英の情報戦と政策決定の実態を丁寧に追い、日米戦争の謎に迫る!
はじめに
序章 日米は、なぜ戦ったのか
第一章 政策決定とインテリジェンス
第二章 「南進」と「国策」
第三章 独ソ開戦と南部仏印進駐
第四章 対立の深化から破局へ
結論 誰が情報戦の勝利者だったか
年表
あとがき
森山 優[モリヤマ アツシ]
著・文・その他
内容説明
エリートたちはなぜ最悪の決定を選んだのか。1日に20通以上の外交暗号を解読しあう熾烈な日米英インテリジェンス戦争。ローズヴェルト、チャーチルら指導者が生の情報に触れることで強まる対日対決姿勢。松岡洋右外相に翻弄され、陸軍・海軍内の組織利害対立で指導力を発揮できない日本の中枢部―戦争に至る不毛な現実を描く、決定版!
目次
序章 日米は、なぜ戦ったのか
第1章 政策決定とインテリジェンス
第2章 「南進」と「国策」(「南進」の「決定」をめぐる政治過程;ドイツからの情報―オートメドン号事件;タイ仏国境紛争調停問題と南方策)
第3章 独ソ開戦と南部仏印進駐(「好機南方武力行使」構想と「対南方施策要綱」;独ソ戦と新「国策」の決定―七月二日の御前会議;「国策要綱」の影響と南部仏印進駐;南部仏印進駐と対日全面禁輸)
第4章 対立の深化から破局へ(第三次近衛内閣の崩壊と東条内閣の発足;暫定協定案とハル・ノート;なぜローズヴェルトは奇襲を許したのか;なぜ日米交渉は失敗したか)
著者等紹介
森山優[モリヤマアツシ]
1962年福岡市生まれ。西南学院大学文学部卒業、九州大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、静岡県立大学国際関係学部准教授。専門は日本近現代史・日本外交史・インテリジェンス研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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