講談社現代新書<br> ウイルスは生きている

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講談社現代新書
ウイルスは生きている

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  • サイズ 新書判/ページ数 200p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062883597
  • NDC分類 491.77
  • Cコード C0245

出版社内容情報

『生物と無生物のあいだ』から9年、新たなる科学スミステリーの傑作が誕生した。成毛眞氏が絶賛した「ウイルスを巡る不思議な物語」新型インフルエンザやエイズなど、人類を脅かす感染症を伝播する存在として、忌み嫌われるウイルスだが、自然界には宿主に無害なウイルスも多い。それどころか、宿主のために献身的に尽くすけなげなウイルスたちも多い。実は、私たちのDNAの中には、ウイルスのような遺伝子配列が多数存在し、生物進化に重大な貢献をしてきたことが近年の研究でわかってきた。ウイルスは私たちの中に、生きていたのだ!

成毛眞氏 絶賛!

生命科学というパンドラの匣の中には、
ぎっしりとウイルスが詰まっていた。
果たしてかれらは生命なのか?
人間は幾多の謎を解明できるのか?
生命というミステリーの幕が開いた!

まえがき
序 章 「モンスター」の憂い
一九一八年の「モンスター」
七十二歳の情熱
モンスターの正体とオーストラリアのウサギ
第1章 生命を持った感染性の液体
マルティヌス・ベイエリンク─枠を突き抜けた純度を持つ男
生命を持った感染性の液体
結晶化する「生命体?」
第2章 丸刈りのパラドクス
丸刈りのパラドクス
細胞とウイルス
ウイルスの基本的な構造
ウイルスのゲノム核酸
ウイルスの境界領域その1─転移因子
ウイルスの境界領域その2─キャプシドを持たないウイルス
第3章 宿主と共生するウイルスたち
エイリアン
ポリドナウイルス
不思議に満ちたポリドナウイルスの起源
聖アントニウスの火
第4章 伽藍とバザール
伽藍とバザール
胎盤形成
V(D)J再構成
遺伝子制御モジュール
空飛び、海泳ぐ遺伝子
遺伝子を運ぶ「オルガネラ」?
第5章 ウイルスから生命を考える
手足のイドラ
「移ろいゆく現象」としての生命
ウイルスと代謝
生命の鼓動
終章 新しいウイルス観と生命の輪
開かれた「パンドラ」の箱
生物に限りなく近い巨大ウイルスたち
そして生命の輪


中屋敷 均[ナカヤシキ ヒトシ]
著・文・その他

内容説明

我々はすでにウイルスと一体化しており、ウイルスがいなければ、我々はヒトではない。それでは我々ヒトとは、一体、何者なのか?生命科学というパンドラの匣の中には、ぎっしりとウイルスが詰まっていた。果たしてかれらは生命なのか?人間は幾多の謎を解明できるのか?生命というミステリーの幕が開いた!『生物と無生物のあいだ』から9年、新たなる科学ミステリーの傑作が誕生!

目次

序章 「モンスター」の憂い
第1章 生命を持った感染性の液体
第2章 丸刈りのパラドクス
第3章 宿主と共生するウイルスたち
第4章 伽藍とバザール
第5章 ウイルスから生命を考える
終章 新しいウイルス観と生命の輪

著者等紹介

中屋敷均[ナカヤシキヒトシ]
1964年、福岡県生まれ。1987年京都大学農学部農林生物学科卒業。博士(農学)。現在、神戸大学大学院農学研究科教授(細胞機能構造学)。専門分野は、植物や糸状菌を材料にした染色体外因子(ウイルスやトランスポゾン)の研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gonta19

96
2016/5/19 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2017/9/27〜10/3 これは面白い。帯に「新たな科学ミステリーの傑作が誕生」とあるが、看板に偽りなし。生物と無生物の間は本当に混沌としてきた。こういうったことに少しは関係ある仕事をしているが、不勉強で知らなかった。いやいや、生物(あるいはその周辺)は本当に思い白いなぁ。2017/10/03

hiro

95
毎日新聞で紹介されていた本。新型コロナウイルスが登場しなければ、出会わなかった本だが、最後まで興味深く読めた。2016年発行の本なので新型コロナウイルスについては書かれていないが、スペイン風邪の原因ウイルスを特定するため、アラスカの永久凍土を掘り返しスペイン風邪で亡くなった人の遺体から得られた検体で、あのPCR法を使いウイルスを同定してワクチンが作られたことなど、ウイルスと人類の戦いだけでなく、ウイルスによって人類が恩恵を受けている例なども詳しく書かれている。ウイルスは生きていることがわかる本だった。2020/03/23

アキ

90
ウイルスは無生物である。生命の定義とは、ダーウイン進化する能力を持つ自続的な化学システムである。ウイルスは代謝をしないから生物ではない。しかし著者はこれは人間が決めた定義であり、進化に関わる装置を保有した存在であるウイルスは細胞性生物へ向けた進化の可能性を内包しており、生命ある存在とみなすべきだと主張する。胎盤の肝となる合胞体性栄養膜の形成に必要なタンパク質はウイルスが持つ遺伝子に由来することが判明した。つまり哺乳類の誕生にはウイルスによる遺伝子の水平移行から起こった可能性があるということ。⇒2020/03/02

姉勤

44
現在進行形で世間を、というか世界を狂騒させる新型ウイルス。時に人を含む生物を多数死に至らしめる「ウイルス」とは。ページをめくるたび、ウイルスについての新たな知見を与えてくれる。身近なものに例えての解説はわかりやすく。自ら代謝とコピーする能力がないウイルスは、生物と言い難いが、高分子の情報として定義してしまうには生物のように振る舞う不可思議さ。そして単体生物の遺伝子にすでに同化し、我々人間を含む生物界の発生や進化に深く関係するウイルスの、悪玉論だけでは足りなすぎる、読後の充実感がある。2020/03/03

翔亀

41
【コロナ21】ウイルスは感染症の病原体として発見された。まず細菌が発見され、さらにそれより小さなものとして。しかし細菌が、れっきとしたヒトと同様の細胞をもつ生物なのに、ウイルスは単体では生きることができず増殖もできない物質(分子)に過ぎない。ただ生物の細胞に侵入しその栄養を奪う(だから病気になる)ことにより増殖する(ウイルスは遺伝子だけはもっている)。というようなことを、本書では家なき子が他人の棲む家に押し入って、部屋の中の3Dプリンター(遺伝子)を勝手に使い分身の術で多数の家なき子で一杯にし、↓2020/06/14

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