講談社現代新書<br> 天下統一―秀吉から家康へ

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講談社現代新書
天下統一―秀吉から家康へ

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  • サイズ 新書判/ページ数 247p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062883436
  • NDC分類 210.48
  • Cコード C0221

出版社内容情報

「天下統一」はいつなされたのか? 秀吉に始まり、家康、さらにはその後に至る「長いプロセス」として描く。歴史の見方が変わる!「天下統一」とは、どのような状態になった時にそう言うことができるのでしょうか? 通常の理解では、織田信長がそれを理念として掲げ、後継者の秀吉が島津攻め、後北条氏を滅亡させるなどしてこれを成し遂げ、最後に家康がその利を取ったということになるでしょう。では、「天下統一」がなったのは何年なのでしょうか?
 そう問うと、これは意外とやっかいな問題だぞ、というのが著者の考えです。というのも、信長は言うに及ばず、秀吉の「統一」も急ごしらえで支配基盤は強固なものではなかったからです。
 秀吉は後北条氏は滅ぼしましたが、家康は言うに及ばず、島津にしても伊達にしても、武力で屈服させたわけではありません。「形として」自分に従ったことにすれば、いちおうそれでよしとしたのです。この対応パターンは、じつは家康に対するものとほとんど変わりはないのです。
 秀吉が求めたのは、むしろ「外部」による、すなわち明による「日本国王」としての承認でした。足利義満と同じパターンを望んだのです。自身の権威を当時の地域の超大国明に認めさせることこそが、諸大名に対する、自身の権威の何よりの証明になると考えたのです。秀吉の後を継いだ家康も、やはり明による「冊封」を模索します。そのために、秀吉は朝鮮を日本の従属国であるかのように扱い、あげくには朝鮮出兵にまで至ります。一方、家康は薩摩に命じて琉球を征服し、「日本国王」に服する国家を実際に作り上げてしまいます。
 幕府なり、太閤様なりが、実質的な権力体として日本国中にまんべんなく承認されることは、じつは現在のわれわれが考えるほどに単純なことではありませんでした。彼らは武力はもちろんのこと、様々な手段を用いて自らが「天下人」であることをアピールしなければなりませんでした。そして明という外国による承認こそ、彼らは、当時の日本人にとっても説得力があるものと考えたのです。
 本書では、従来、国内の事情のみで語られがちであった「天下統一」という事態を、広くアジアに視点を広げて考えて行きます。

序 章 天下統一とは何か
第一章 天下統一の裏側──内からの承認
第二章 秀吉の中華──膨張する武威
第三章 家康の中華──武威と現実
終 章 武威の落としどころ
おもな参考文献
史料出典一覧
あとがき


黒嶋 敏[クロシマ サトル]
著・文・その他

内容説明

二人の「天下人」によって引き継がれた史上最大のプロジェクト。気鋭の日本史家が新視点で描く。

目次

序章 天下統一とは何か
第1章 天下統一の裏側―内からの承認(天皇の名のもとに;島津氏と伊達氏の服属;豊臣政権の構造的問題;天下人は境界を目指す)
第2章 秀吉の中華―膨張する武威(アジアのなかの天下統一;境界の先に向かう武威;上下の関係;出兵へ;読み替えられる「日本国王」;再出兵と秀吉の死)
第3章 家康の中華―武威と現実(すでに幕は上がっていた;コップの中の関ヶ原;海の支配者へ;国王の出仕;家康の妥協と挫折)
終章 武威の落としどころ

著者等紹介

黒嶋敏[クロシマサトル]
1972年、東京都生まれ。青山学院大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程中退。博士(歴史学)。現在、東京大学史料編纂所助教。専門は日本中世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キック

71
積読本消化。信長後の天下統一事業(室町幕府に代わる武家政権の確立)を、「武威」をキーワードに解き明かしていきます。中でも政権に箔を付けるための「外(明国)からの承認」を得るべく、秀吉と家康が取った行動の詳細な分析が中心。新鮮な視点で、面白く読了。現代人の感覚からすると、あまりにも身勝手な理屈による朝鮮出兵や琉球侵略が浮き彫りになっています。ところで、秀吉がなぜ関白で、家康がなぜ征夷大将軍なのか、よく分かりました。源氏の血統有無は関係なかったのですね。2021/06/02

たくのみ

14
朝鮮出兵を「唐(から)入り」と呼んだのはなぜか。停戦に際して、明が行った「冊封」と、受け入れ時の持参品を「朝貢」と読み替えたレトリック。でもすぐに破たんし再出兵。秀吉の死によってようやく終結するのだが、遠征の中止は求心力を失うことにもつながった。家康にとりいり、松前藩を作り北方の交易を仕切っていく蛎崎慶広。イギリス人、ウイリアム・アダムスと家康の関係。明との貿易で栄えていた琉球が、島津に侵略され組み込まれてしまった悲劇。静と動を周期的に繰り返す家康の外交。対外政策から見た近世の成立仮説が面白い。2016/07/06

スプリント

13
天下統一とはどういう意味かを改めて問い再構築した本です。武威を示し、最終的には武威の落とし所を見極めたところで天下が治まると理解しました。琉球の扱いについてかなりページを割いているのが新鮮でした。2018/12/31

もりやまたけよし

12
戦国時代は、各戦国大名同志の争いだったので、外交の単位が日本列島に限定されていたが、秀吉と家康の場合はその範囲が日本列島を超えたものになった。これが天下統一ということのようだ。秀吉と家康の外交史という観点での著作は、興味深い分析だった。ただし、東アジアとの外交史の一部分だけに的を絞りすぎて、かえって全体が見えづらくなった感が否めない。2016/07/27

shinshin2638

11
うーん、秀吉の朝鮮出兵が「武威」だけの動機から、という解釈は少し無理があるような気がする。あと秀吉を「タカ派」、家康を「ハト派」と思われがちだが、詳細に家康の外交を検討すると、「いやいや家康もなかなかのタカ派だった」っていうオチはなんだと。一般書とはいえ、「タカ派」「ハト派」って何よという。戦後自民党の感覚で著者がもしそう呼んでいるとしたら、現在の世界中の指導者は全員「タカ派」じゃないのかなぁ(笑)ましてやすぐ武力に訴えることが「当たり前」の16・17世紀。「ハト派」の戦国大名なんかいるのかよ、と思った。2016/04/12

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