講談社現代新書<br> ハイデガー哲学入門―『存在と時間』を読む

個数:
電子版価格
¥935
  • 電子版あり

講談社現代新書
ハイデガー哲学入門―『存在と時間』を読む

  • ウェブストアに5冊在庫がございます。(2025年06月05日 02時33分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 264p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062883412
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C0230

出版社内容情報

なぜ『存在と時間』は20世紀を熱狂させたのか。「実存」や「存在」に関する問いかけは人生にどのような意味があるのか等に答える。『存在と時間』は20世紀に大きな波紋を投げかけ、現在も広く読まれている書物である。その世界概念の重要性。 「不安」を引き受け、「実存を遂行」する「現存在」という言葉。「存在」と「時間」の関係など哲学の意味を原点から問う本書は、入門書であり決定版である。ハイデガーの哲学界での重要性も探る。
ハイデガーの主著『存在と時間』は、サルトル、レヴィナス、デリダ等のフランス現代思想や、アメリカのネオ・プラグマティズムに大きな影響を与え、ドイツのフランクフルト学派からは克服すべきドイツ的な思考の象徴と見なされてきた。この著作についてはこれまで多くの解説書が出されてきたが、そのほとんどは、アリストテレスや中世スコラ哲学、新カント学派、フッサール現象学、ユクスキュルの生物学等からの影響や相関関係をめぐる専門的な問題に集中しすぎるきらいがあった。それがどうして当時のドイツやフランスの若者を引き付けたのか、どうして現在でも多くの哲学者を魅了しているのか、彼の思考の枠組みは従来の哲学とどう違うのか、「実存」や「存在」に関する彼の問いかけや「ひと」に対する批判は、普通の人の人生にとってどういう意味があるのか、最も知りたいことについてストレートな説明を与える入門書は少ない。本書は、影響関係や他のテクストに関する記述はできるだけコンパクトにして、『存在と時間』の主要な――専門家でない哲学学習者にとっても興味深い――箇所を細かく読解しながら、このテクストがそもそも何を問題にしているか明らかにすることを試みる。

はじめに──ハイデガーは何故重要なのか?
第一章 何故、「主体」ではなく、「現存在」と言うのか?
第二章 「ひと=世間」の何が問題なのか?
第三章 「死に向かう存在」にとっての「良心」とは?──「覚悟」するのは誰か?
第四章 「存在」と「時間」はどういう関係なのか?
終 章 『存在と時間』の残した課題
あとがき


仲正 昌樹[ナカマサ マサキ]
著・文・その他

内容説明

なぜハイデガーは今でも重要なのか?20世紀最大の問題作を攻略する。

目次

第1章 何故、「主体」ではなく、「現存在」と言うのか?(「存在」への問い;「我あり」から「存在」そのものへ ほか)
第2章 「ひと=世間」の何が問題なのか?(「共同存在」としての「現存在」;「ひと」の「空談」 ほか)
第3章 「死に向かう存在」にとっての「良心」とは?―「覚悟」するのは誰か?(死に向かう存在;死と投企と自由 ほか)
第4章 「存在」と「時間」はどういう関係なのか?(理解と時間性;時間性と歴史性 ほか)
終章 『存在と時間』の残した課題

著者等紹介

仲正昌樹[ナカマサマサキ]
1963年、広島県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了(学術博士)。現在、金沢大学法学類教授。文学や政治、法、歴史などの領域で、アクチュアリティの高い言論活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

45
以前は人間という存在は如何なる存在か、と実存主義的に読まれていました。それは、そもそも存在するということとは如何なる事態かという問いとして立ち上がっていたはずです。思弁的実在論はこの議論の更に外側に出ようとしており、マルクス・ガブリエルの議論は現存在に極めて近いことに気付きます。『存在と時間』であっても、存在するということを直接理解するには至らず、周囲を廻っている印象を受けます。所詮、人間には人間の一定の可能性の範囲でしか存在を理解できませんが、それを絶妙に論じているのはハイデガーであったと再認識します。2019/04/26

みつ

34
間もなく「高齢者」に足を踏み入れる我が身を顧みて、「未読の必読書」の筆頭とひしひしと感じている『存在と時間』。かつてのNHK番組『100分de名著』ではなんとなく分かったように感じていたが、以来本家を手に取ることもなく、まずは入門書からと考えたものの非常に難解。「現存在」「世界内存在」「投企」「先駆的決意性」「歴運」などの術語も、「死へと向かう本来的存在を自らの「実存」として受け容れることを「自由」と呼んでいる。」(p149)などの言い回しも、独特の魅力に富んでいるが、分かったかとなると全く心許ない。➡️2023/10/28

テツ

20
『存在と時間』の解説書。そもそもハイデガーによる原著が難解な上に未完だけれど、ぼんやりと理解が(2ミリ程度)進んだ気がする。この世界に否応なく投げ込まれたぼくたちは死という約束された終わりのイベントごと環境も偶然も全てを引き受けて存在する。現存在としてのぼくたちは、能動的に、受動的に、世界を選択し、その結果にまで責任をもち、存在を続けていく。自身の生をどんな覚悟でどう消費していくのか沈み込むように考えたい。ハイデガー語のような難解な言葉もなるべく避けて書かれているようでかなり読みやすかったです。2021/07/07

masabi

20
ハイデガー『存在と時間』の解説に焦点を当てた一冊。ハイデガー独自の語法を筆者が可能な限り噛み砕いて説明しているので、ある程度理解することができた。デカルトによる近代哲学の確立が西洋哲学から存在論や時間論を日陰に追いやったことを問題視し、それらを再度哲学史に位置付けようとしたのが氏の著作である。『存在と時間』の引用が随所でなされていたが、解説なしにはその理解は困難を極めそうだった。難解な書を一回読んだだけで理解しようとするのは蛮勇だが。2016/03/25

nami

14
難解な「存在と時間」の中でも特に難解な箇所を要約してくれているのでわかりやすい。あとがきに書かれていた「ハイデガーというのは、自分が一体何者なのか、何をやっているのか分からなくなる不安定な気分の中で読むにふさわしい哲学者であるような気がする。」この言葉にはとても頷ける。決められた運命(責任)からは逃れられないが、自らの行為に意味付けをして、自分の物語を作っていくことは出来る。虚無感が付き纏う人生だからこそ、「ただ何となく」生きている暇など1秒も無いのだと、行き詰まった時には思い出したい。2024/05/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9923445
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品