出版社内容情報
被災者救援他で最も頼れる組織、自衛隊。かつて海自を率いた指揮官が明かすリーダーの条件、強い組織の作り方、部下の育て方とは責任を取ろうとしないリーダーが組織を率いれば、組織に属する人間たちも忠誠心、帰属意識を持ちようもない……。東京五輪関連の問題や、大企業の不祥事など、「もろい組織」の存在が続々と明らかになっています。強い組織を作るにはいったいどうすればよいのか? リーダーとはどうあるべきか?
著者は元海上自衛隊幹部。東日本大震災という近年最大の国難に際して、被災者救援活動や福島第一原発事故後の対応で、海上自衛隊の指揮官を務めた人物。さかのぼってイラク戦争勃発のときには、インド洋で護衛艦隊を率いていました。先の見えない荒海を行く「船長」として、部下をまとめ、確たる実績を残しています。
「組織への忠誠心は一朝一夕で醸成できない」「有事に信用できる人間は、細部まで誠実である」「厳しさこそ優しさである」「自分の言葉で話せないトップは責任を取らない」「組織はどんどんシャッフルするべき」「想定外など甘い」「物事は地球儀とともに考えよ」・・・・・・。
真のリーダーなき時代に、正面から「リーダーの条件」「強い組織の作り方」を考察するシンプルで力強い1冊です。
第1章 指揮官の振る舞い
1.『戦艦大和ノ最期』
2.非常事態における指揮官(東日本大震災 I:指揮所移転)
3.非常事態における指揮官(東日本大震災 II:真水作戦)
4.インド洋派遣
5.平時における指揮官
6.責任感と使命感
7.士 気
8.指揮官の引き際
9.優しさと厳しさ
第2章 指揮官の在り方
1.価値観の逆転
2.点と線
3.言 葉
4.不可侵の領域
5.悪い情報
6.たかが電話
7.健 康
8.整列5分前
第3章 強い組織
1.サービス
2.強い組織
3.有事即応
4.栄枯盛衰
5.任務達成の手順
6.任務の付与
7.独断専行
8.情 報
第4章 持続する組織
1.危機管理
2.帰属意識
3.形骸化
4.地球儀
5.充 電
6.端末処理
7.艦長の椅子
8.防衛大学校の教育
9.人材確保
第5章 人として
1.人間の弱さ
2.人間が食する意味
3.ご先祖様を祀る
4.伝説の海軍士官
5.運命を引き受ける勇気
高嶋 博視[タカシマ ヒロミ]
著・文・その他
内容説明
「責任を引き受ける」とはどういうことか。海上自衛隊幹部として東日本大震災直後の救援活動と原発事故処理を、インド洋ではテロ対策を統率した指揮官が初めて明かした、「有事に強いリーダーと組織」の要諦。
目次
第1章 指揮官の振る舞い(『戦艦大和ノ最期』;指揮所移転―東日本大震災という非常時の指揮官1 ほか)
第2章 指揮官の在り方(価値観の逆転;点と線 ほか)
第3章 強い組織(サービス;強い組織 ほか)
第4章 持続する組織(危機管理;帰属意識 ほか)
第5章 人として(人間の弱さ;人間が食する意味 ほか)
著者等紹介
高嶋博視[タカシマヒロミ]
海上自衛隊元横須賀地方総監。東日本大震災直後、被災者救援、原発事故対応で海上自衛隊の指揮官を務めた。昭和27年(1952)香川県生まれ。昭和46年香川県立三本松高等学校卒業。昭和50年防衛大学校卒業(第19期生)、海上自衛隊に入隊。平成5年(1993)在ノルウェー防衛駐在官、平成13年護衛艦隊司令部幕僚長、平成14年第1護衛隊群司令(インド洋派遣:補給支援活動)、平成16年海上幕僚監部人事教育部長、平成19年護衛艦隊司令官(海将)、平成20年統合幕僚副長を経て平成22年横須賀地方総監(東日本大震災:救援活動に従事)。平成23年8月退官。現在、日本無線株式会社顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
おせきはん
むた
鬼山とんぼ
モモのすけ