講談社現代新書<br> 「タレント」の時代―世界で勝ち続ける企業の人材戦略論

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講談社現代新書
「タレント」の時代―世界で勝ち続ける企業の人材戦略論

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062883030
  • NDC分類 336.4
  • Cコード C0234

出版社内容情報

いまの企業の浮沈は、「タレント」と呼ばれる少人数の人々にかかっている。トヨタ、アップル、グーグルなどを例にその仕組みを探る。「タレント」といっても芸能人のことではない。それは企業の利益を生み出すような新商品を開発できる優れた人材のこと。
なぜ、何の業績も資産もない小さなベンチャー企業が何千億という値段で買収されるのか? それはタレント人材の値段である。
なぜトヨタはいまでも勝ち続け、日本のエレクトロニクス産業は負け続けているのか?
なぜアップルの製品は世界中で売れているのか? なぜグーグルは強いのか?
これらの答えを一言でいうと、 「タレントが活躍できる企業だから」。
タレントがいるだけでは不十分。タレントを生かす「仕組み」を持っていなくては宝の持ち腐れである。


じつはその「仕組み」の原点は日本企業にあった。
最近「リーン・スタートアップ」などといって、シリコンバレー発として日本でも注目されている方法がそれだ。じつは米国が日本企業に学んだものなのだ。
原点は日本企業にあった。しかし多くの日本企業はそれを持続できなかった。

著者はタレント・マネジメント分野の人材コンサルタントとして、日本の優秀な技術者が「ものづくり敗戦」の過程でリストラされる場面を散々見てきた。
それこそ「タレントを生かす仕組み」を持たない日本企業によって、生き残ることができなかった人々である。
優秀な人材をこれ以上の惨状にさらさないために、そしてグローバルに活躍するヒントがここにある。

目からウロコの人材戦略論、ここに誕生!!



(目次)

第1部 タレントの時代
1 「ものつくり敗戦」の正体
2 市場の成熟化=製造技術の成熟化
3 情報化・知識化・グローバル化
4 売れる商品は設計情報の質で決まる
5 設計情報の質を決める人達
第2部 タレントとは何か
1 企業の活動を情報視点で見る
2 人間の労働を情報視点で見る
3 人のキャリアを情報視点で見る
4 タレントとはどんな人達か
第3部 タレントを生かす仕組み
1 なぜタレントを生かすのは難しいのか?
2 ソニーの失敗
3 トヨタのタレントを生かす仕組み
4 米国が学んだトヨタ
5 シリコンバレーのシステム

(目次)
第1部 タレントの時代
1 「ものつくり敗戦」の正体
2 市場の成熟化=製造技術の成熟化
3 情報化・知識化・グローバル化
4 売れる商品は設計情報の質で決まる
5 設計情報の質を決める人達
第2部 タレントとは何か
1 企業の活動を情報視点で見る
2 人間の労働を情報視点で見る
3 人のキャリアを情報視点で見る
4 タレントとはどんな人達か
第3部 タレントを生かす仕組み
1 なぜタレントを生かすのは難しいのか?
2 ソニーの失敗
3 トヨタのタレントを生かす仕組み
4 米国が学んだトヨタ
5 シリコンバレーのシステム


酒井 崇男[サカイ タカオ]
著・文・その他

内容説明

世界中で、新しい商品の設計情報をつくれる「タレント」の争奪戦が始まっている!タレントと組織の中でタレントを生かす仕組みを徹底解明。

目次

第1部 タレントの時代(「ものつくり敗戦」の正体;時代の変化1―市場の成熟化=製造技術の成熟化;時代の変化2―情報化・知識化・グローバル化;売れる商品は設計情報の質で決まる;設計情報の質を決める人達)
第2部 タレントとは何か(企業の活動を情報視点で見る;人間の労働を情報視点で見る;人のキャリアを情報視点で見る;タレントとはどんな人達か)
第3部 タレントを生かす仕組み(なぜタレントを生かすのは難しいのか?;ソニーの失敗;トヨタのタレントを生かす仕組み;米国が学んだトヨタ;シリコンバレーのシステム)

著者等紹介

酒井崇男[サカイタカオ]
1973年、愛知県岡崎市生まれ。グローバル・ピープル・ソリューションズ代表。東京大学工学部卒業、東京大学大学院工学系研究科修了。大手通信会社の研究所勤務を経て独立、人事・組織関係のコンサルティングを行っている。主にグローバル企業・ベンチャー企業のコアとなる組織の構築、タレント・マネジメントに携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kubottar

20
「売れないモノをつくるのは犯罪である」といった人がいるが、売れないのに高品質を追求して大量生産しているのが今の日本の姿である。日本は「和」を大事にしてきて経済成長したのだが、今は「堕落した和」になっている。そこでどうしたらいいのかは「タレント」つまり才能を持った人を中心に動き、育てること。まあ、トヨタのやり方をマネしたらいいのだが、そうは簡単に行かないだろうね。2016/04/26

Kentaro

6
シリコンバレーのスタートアップ企業では人材採用の心得として、経験的に次のように言われている。B級人材はC級人材を採用する。A級人材はA級人材と知り合いである。B級人材はマジョリティであり、平均的な人材だ。彼らは採用面接でA級人材を採用しない。自分と同等レベルの人材も不採用である。その代わりC級人材を積極的に採用する。そうすれば自分が組織の中で安泰だからだ。B級人材を雇うとC級人材は幾何級数的に増えていく。一方でA級人材はA級人材を連れてくる。A級人材はA級人材と働くことで価値が上がることを知っている。2018/08/23

清水勇

6
「トヨタの強さの秘密」でトヨタの強さが「生産システム」ではなく、「売れるものを作る設計力」を生み出す「主査制度」(彼は主査とは3つ以上のプロフェッショナルとしての脳力、新規な技術も学び取る能力、そして自分にない能力を活用できる能力を持ち合わせた人材として「タレント」と定義)にあることをわかりやすく説明。その本の中でこの(「タレント」の時代)を何回も引用していたので、期待して読んだがほとんど同じことしか記載してなく残念だった。逆に「タレント」:A級人材を重視すぎることの弊害が米国で出ていると感じる。2016/11/11

kawasaki

6
日本経済・社会の閉塞状況を打ち破る糸口をつかむ本として興味深く読んだ。労働のあり方が変わったと指摘し問題提起。組織の患部をえぐって恐ろしくも痛快。ただ具体例に根ざした企業のケースと異なり、社会全体についての言及は風呂敷を広げて言ってみた感がある。「おわりに」で触れてあるように、意欲ある者がステップアップできる仕組みができれば理想的だが、ワーカーが最低限食え(生きられ)ることを保障する企業のモラルが前提。「費用」に徹した期間工のあり方はトヨタ推しの本書にも出てこない。2015/05/30

編集兼発行人

6
集団の持続に最も重要な構成員に関する考察。要職間において価値と利益との結節に寄与する語彙が共通せずコセンプトマスターとしての異能に対する評価が蔑ろにされる状況を憂いながらトヨタの成功とNTTソニーの失敗とを代表例にして情報資産の観点からポジショニングを見据えるケイパビリティの要諦を示唆。創造と転写とに二分された労働(=設計情報の具現化)において前者に長ける鍵として「複線」「境界」といった概念を感受し頗る合点。同書の趣旨を敷衍して現使命の達成前に誰よりも先駆けて次使命を立てられる存在を「超タレント」と仮定。2015/03/11

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