講談社現代新書<br> 大人のひきこもり―本当は「外に出る理由」を探している人たち

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講談社現代新書
大人のひきこもり―本当は「外に出る理由」を探している人たち

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  • サイズ 新書判/ページ数 261p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062882866
  • NDC分類 367.7
  • Cコード C0236

出版社内容情報

セーフティネットの狭間で置き去りにされた40歳以上は推定100万人! 「老後破産」激増の危機と、いまの日本に潜む大問題に迫る40歳以上のひきこもり+潜在群は推定100万人もいる。

このままでは、老後の蓄えがなく頼りの年金さえ受け取ることができず、

いずれ「老後破産」せざるをえない人が激増する可能性が高い。

どうすれば、日本に潜むこの大問題を解決できるのか。

答えのない問題が山積する時代。その答えをみんなが求めている。

しかし、専門家任せ、他人任せでは、なかなか解決できない。

支援の仕組みも、ミスマッチが起きている。

その答えを持っているのは、当事者たちである。

周囲の人たちは「上から目線」をやめて、

当事者たちの「声なき声」に、そっと耳を傾けるしかない。

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親も子も、どうすればいいのか、誰に相談すればいいのかわからず、

気持ちばかりが焦ってしまう。

ハローワークを訪ねてみても、同じ求人がグルグル回る「カラ求人」や、

非現実的な「神様スペック」を求める企業が少なくない。

そうこうしているうちに、時間だけが過ぎていき、

やがて家族ごと地域の中に埋没してしまう――。

ひきこもりが「長期化」「潜在化」する背景と、

外に出るための新たな取り組みを探った。

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【おもな内容】
第1章 ひきこもりにまつわる誤解と偏見を解く
 1 データが物語る「高齢化」
 2 ひきこもりの「潜在化」
 3 ひきこもる女性たち「それぞれの理由」
第2章 ひきこもりの背景を探る
 1 「立ち直り」を阻害するもの
 2 「迷惑をかけたくない」という美徳
 3 「家の恥」という意識
 4 医学的見地からの原因分析
第3章 ひきこもる人々は「外に出る理由」を探している
 1 訪問治療と「藤里方式」という新たな模索
 2 親子の相互不信を解消させたフューチャーセッション
 3 ひきこもり大学の開校
 4 外に出るための第一歩――経済問題

第1章 ひきこもりにまつわる誤解と偏見を解く
1 データが物語る「高齢化」
「ひきこもり」と「ニート」は違う/「40歳以上」が半数/7割が男性、10年以上が3割/暴力をや変化を恐れる親たち ほか
2 ひきこもりの「潜在化」
「自分の将来を見るようで怖い」/他人に頼るべきではないという風潮/どこに助けを求めればいいかわからない ほか
3 ひきこもる女性たち「それぞれの理由」
息子の就活失敗を機に母が「買い物にも行けない」/長男とひきこもる元エリート母/「老後破産」激増の危機 ほか
第2章 ひきこもりの背景を探る
1 「立ち直り」を阻害するもの
ハローワークの「怪しさ」と「神様スペック」/足元を見られる中高年応募者/仕事を選ばなくても雇ってもらえるとは限らない/300戦全敗/資格はまるで役立たず/辞めさせないブラック企業 ほか
2 「迷惑をかけたくない」という美徳
働けず生活保護も受けられず/侮辱的屈辱的な答えが戻ってくるだけ ほか
3 「家の恥」という意識
都会の会社を辞めて実家に帰ったものの/「いちばんの悩みはお金がないこと」/70歳の父親が息子の将来を悲観して殺害 ほか
4 医学的見地からの原因分析
トラウマとひきこもり/ADHDとひきこもり/強迫症状と依存症/自閉症とひきこもり/特効薬が誕生する可能性/慢性疲労症候群とひきこもり/緘黙症とひきこもり ほか
第3章 ひきこもる人々は「外に出る理由」を探している
1 訪問治療と「藤里方式」という新たな模索
共感を呼んだ活動/拒絶されるのは当たり前/試行錯誤を行うほどに希望が湧いてくる ほか
2 親子の相互不信を解消させたフューチャーセッション
親には自分を信じてほしい/自己満足な支援になっていないか?/対決ムードが一変/親子が一致した瞬間 ほか
3 ひきこもり大学の開校
「ひきこもり2.0」の始動/美人すぎるひきこもりを売り出す/「空白の履歴」が価値を生み出す/地方でも開催/ひきこもり当事者ならではのアイデアとニーズ/きっかけがあれば外に出ていける ほか
4 外に出るための第一歩――経済問題
支援制度/第二のセーフティネット/押し付けではないメニューを ほか


池上 正樹[イケガミ マサキ]
著・文・その他

内容説明

親も子も、どうすればいいのか、誰に相談すればいいのかわからず、気持ちばかりが焦ってしまう。ハローワークを訪ねてみても、同じ求人がグルグル回る“カラ求人”や、非現実的な“神様スペック”を求める企業が少なくない。そうこうしているうちに、時間だけが過ぎていき、やがて家族ごと地域に埋没してしまう―。ひきこもりが「長期化」「潜在化」する中で、当事者たちによる外に出るための新たな動きを探った。

目次

第1章 ひきこもりにまつわる誤解と偏見を解く(データが物語る「高齢化」;ひきこもりの「潜在化」;ひきこもる女性たち「それぞれの理由」)
第2章 ひきこもりの背景を探る(「立ち直り」を阻害するもの;「迷惑をかけたくない」という美徳;「家の恥」という意識;医学的見地からの原因分析)
第3章 ひきこもる人々は「外に出る理由」を探している(訪問治療と「藤里方式」という新たな模索;親子の相互不信を解消させたフューチャーセッション;ひきこもり大学の開校;外に出るための第一歩―経済問題)

著者等紹介

池上正樹[イケガミマサキ]
1962年、神奈川県生まれ。大学卒業後、通信社勤務を経て、フリーのジャーナリストに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

59
ひきこもりというとうちから出ずに何もせず、ただ部屋にうずくまっているというイメージがあるが、実は、仕事をしたい社会とつながりたい自立したいという気持ちをどうすれば誰に相談したりしていいのかひとり思い悩んでいる。また世間体、家の恥という捉え方をされることも多くいっそう表面に出ることなしに社会の流れの早い波にのまれてしまうということを知った。なにより、大人のひきこもりの本質あえてひとつ言い表すとすればそれは「沈黙の言語」と言及されておりとても共感することが出来た。お薦め。2014/11/01

あかは

58
若い子のひきこもりの本はたくさんあるけれど、大人のはなかなかなかったので、探していました。予想をはるかこえて40歳以上のひきこもりのかたがいることを知りました。切実な話です。そして、行くところがあれば行く。というところが大事。仕事も友達もいないのに、外のどこへいけばいいのか。これは盲点でした。この問題、もっと考えていきたいです。2017/10/27

佐島楓

42
ひきこもり当事者が高年齢化していることは知っていたけれど、これほどまでとは思わなかった。ひきこもりの新しいケース(配偶者やお子さんがいらっしゃる方でもひきこもってしまう)もあることを知って衝撃を受けた。一番苦しんでいるのは当事者であり、社会システムがそういう方たちに添っていないのは明白である。とても切実な問題だ。2014/12/28

うさうさ

34
引きこもりの半数近くが40歳以上で、引きこもりの高齢化・長期化が顕在化している。前半の個別のケースを読むと、ちょっとしたボタンのかけ違いで転げ落ちるし、一度転げ落ちたらもう終わりなんだなという事がひしひしと伝わる。支援が必要な人に届かない行政は意味がない。2016/07/24

西

33
この本が書かれたのが2年前。それから何か改善されているわけでもなく、更に増えていることと思われる。自分も一歩違えばそうなっていただろうと思うので、ひきこもりの人が特別だとは思わない。40以上の引きこもりが100万人って、恐ろしい数字だと思う。 決して他人事ではない。何かいい方法はないのだろうか。自己責任とか自業自得とかで片づけてはいけない。理解しようという気持ちが必要だと思う。 何ら良い方策が出てこないのがもどかしい。2016/09/02

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