講談社現代新書<br> デジタル・ワビサビのすすめ―「大人の文化」を取り戻せ

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講談社現代新書
デジタル・ワビサビのすすめ―「大人の文化」を取り戻せ

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  • サイズ 新書判/ページ数 238p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062882590
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C0276

出版社内容情報

SNSも含め、デジタルを一番使いこなせるのは、酸いも甘いも噛み分けた「大人」。人生を豊かにするためのデジタル使いこなし術。

スティーブ・ジョブズとジャック・ドーシー、デジタル世界の巨人たちも日本の「ワビサビ」に傾倒していた。
酸いも甘いも噛み分けた「大人」だからこその、豊かなデジタル生活を目指そう!

最近ではおバカな写真を自ら投稿して炎上する「アホッター」やら、
LINE殺人事件やら、ダメな部分が強調されることの多いSNS。
もともと、どんどん人と繋がれることが魅力であったはずなのに、
あらゆる罵詈雑言が幅をきかせるこの世界を嫌い、
いまではLINEの村社会に避難する人びとも多い。
さらにデジタルであらゆる文化が安っぽくなったという声も聞こえる。

でもそれは、デジタルがそれだけ誰もが使える当たり前の道具になってきたという裏返しでもある。
道具であるからには、要は使い方次第。
デジタルというと、若者のものという印象を持つ人もまだ多いが、
じつはデジタルをいちばん享受できるのは、時間があって、人生経験を積んだ「大人」たち。
フェイスブックなどのSNSで趣味の輪を広げ、音楽でも写真でもアートでも、デジタルを使い倒して、生活を楽しもう。
そのための方法を、デジカメ、デジタル・オーディオなどで人気の筆者が指南する。

リタイア世代の地域デビューの技術書。

第1章 SNSの光と闇
若者ほどインターネットを知らない?/「LINE殺人事件」続発の衝撃/教室としてのSNS/SNSで生活を取り戻す人、奪われる人/情報収集ツールとしてのSNS/「スーパーIT高校生」が教える「大人の行動」/デジタルを使ってアンガジェする/縦のネットワークと横のネットワーク etc.

第2章 個人情報筒抜け時代を生き抜く
知らないうちに自分が企業の広告塔にされる/フェイスブック広告に利用されないための設定/「友達申請」に潜む危険な罠/「いいね!」より「シェア」を活用する/フェイスブックの記事を保存しておく方法/クラウドの先にある闇/カオスであることこそが正常な社会 etc.

第3章 XPでも大丈夫!?
コンピュータOSという「共通言語」による世界支配/XPは本当に使えなくなるのか?/終了するのはOSのサポートである/新しいOSのほうが未知の脆弱性は多い?/いっそMacにする etc.

第4章 スマホがなくても大丈夫
ワビサビを忘れた日本がジョブズに負けた/スマホよりガラケーのほうが便利?/モバイルルーターがあればスマホはいらない?/SIMロックをめぐる攻防/iPhoneをめぐる特殊事情ストレス etc.

第5章 「デジタル・ワビサビ」への道
デジタル・ワビサビとは何か/便所の落書きとスマホ吟行/四畳半でもグランドピアノが弾ける/初音ミクはワビサビに目覚めるか/マウスで描く「水彩画」/「ガバサク流」でデジカメ達人になる etc.

第6章 「大人の文化」を取り戻す
コンピュータ制御で作ったストラディバリウス/「絵に描いた餅」をおいしくいただく/57歳で始めたEWIという楽器/86歳の歌手がストリートデビュー?/デジタル時代だからこそ甦った紙芝居/YouTubeデビューから始める/スティーブ・ジョブズの遺言とデジタル・ワビサビ etc.

内容説明

SNS、音楽、写真、アート…デジタルで失った文化を、デジタルを使いつくし、楽しみつくすことで、取り戻す。リタイア世代、「地域デビュー」の技術書。スティーブ・ジョブズの魂、ジャック・ドーシーの哲学、共通するのは、日本発の「ワビサビ」の精神だった!

目次

第1章 SNSの光と闇
第2章 個人情報筒抜け時代を生き抜く
第3章 XPでも大丈夫!?
第4章 スマホがなくても大丈夫
第5章 「デジタル・ワビサビ」への道
第6章 「大人の文化」を取り戻す

著者等紹介

たくきよしみつ[タクキヨシミツ]
鐸木能光。1955年、福島市生まれ。1991年、原子力政策の闇をテーマにした『マリアの父親』で第四回小説すばる新人賞受賞。作曲、デジタル文化論、狛犬研究など幅広い分野で活動。2004年に転居した福島県川内村で原発事故被災。現在は日光に居を移し「デジタル・ワビサビ」を生涯のテーマに活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

89
若干今の時代からすると古いのですが、デジタル時代での大人といっても50代以上の方を対象にしているのでしょうが、その年代の人の人生の愉しみ方を書いておられます。年寄りになるとどうしても最近のデジタルがらみのものを経営ンする傾向になるのですが、この本を読むともう少しその技術などを利用しなさいと背を押されるような気がしました。2019/11/07

ちくわん

8
2014年4月の本。1~4章は、「デジタル時代のよもやま話」として予想外に面白く読んだ。しか~し、肝心の5~6章の「デジタル・ワビサビ」は、私には??。「大人の文化」や、遊び心が私には乏しいのだろう。やはり「デジタル・ワサビ」だ。2019/10/10

ゆう

2
目新しくはない。期待よりワビサビの掘り下げが浅かったので。主論はデジタル・SNSはツールであること。カメラやOSの話は割としっかり書かれてあり、テクノロジーに飲まれるな、理解することを放棄するなということだろう。響いたのは今の若者はSNSがくれる横のつながりに満足し、小さなコミュニティで何か動いている感に終息しがち(みんなでボランティアにいきませんか?いいね!)ってとこ。デジタル時代こそ、自分の生き方・野望をアナログに抱えて生きることが重要。現代活きるのは1人でも突っ走り光を放てる魂。2018/09/12

OHモリ

2
●勝手にデシカメで撮るワビサビの本だと思って借りた図書館本だけどそういう本ではなかった。デジタルストレスやSNSの危険性を知ったうえできゃつらを大人の仕方で活用して(酒は呑んでも呑まれるなみたいな)、ワビサビの境地にはいれるんではないかというコンセプトの著作。 ○スティーブ・ジョブス「いちばん大切なことは、魂や直感を信じること。自分がいちばんやりたいことは魂が知っている。それ以外のことは二の次だ」「ハングリーであり続けろ、アホであり続けろ」 ○「魂はアナログ、手段はデジタル」ってのをもっと知りたかった。2016/02/18

poefan

2
この著者の本はいつもいいタイミングで出る「目からうろこが落ちる」本だ。今回は第3章「XPでも大丈夫」がさすがの内容。2014/06/03

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