講談社現代新書<br> ラノベのなかの現代日本―ポップ/ぼっち/ノスタルジア

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講談社現代新書
ラノベのなかの現代日本―ポップ/ぼっち/ノスタルジア

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  • サイズ 新書判/ページ数 192p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062882132
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0295

出版社内容情報

ポップとライトの違いとは? オタク文化の大変動とは? 「個」はどう変化したか?ライトノベルから探る現代日本のイメージの変容。文芸評論とは無関係ながら、ある一定の世代に黙々と消費され続けるライトノベルの世界。
気がつくと、ラノベ出身作家がメジャーシーンで活躍していたり、作品がハリウッドで映画化されたり。日本文化にもじわじわと影響をもたらしている。
その巨大で寡黙なラノベ作品群だが、
読者層が限られているからこそ、内容の変容をたどっていくと、
日本社会の変化が確実に刻み込まれている。
その変化とはどのようなものなのか。
上の世代との断絶。ポップかライトへ、そしてぼっちへ。むかしオタク、いまはフツー。ドラえもんの来なかったのび太たち。
注目の文芸批評家が読み解く。

序 章 ラノベを知らない大人たちへ
第一章 ポップかライトか
第二章 ジャパニーズ・ポップの隆盛と終焉 .
第三章 オタクの台頭と撤退
第四章 「ぼっち」はひきこもらない
第五章 震災と冷戦
第六章 ポスト冷戦下の小説と労働
第七章 ラノベのなかの「個」
終 章 現代日本のというノスタルジアの果て


波戸岡 景太[ハトオカ ケイタ]
著・文・その他

内容説明

かつてはオタク、いまはフツー。注目の批評家が解き明かす現代日本社会の「変容」。

目次

序章 ラノベを知らない大人たちへ
第1章 ポップかライトか
第2章 ジャパニーズ・ポップの隆盛と終焉
第3章 オタクの台頭と撤退
第4章 「ぼっち」はひきこもらない
第5章 震災と冷戦
第6章 ポスト冷戦下の小説と労働
第7章 ラノベのなかの「個」
終章 現代日本というノスタルジアの果て

著者等紹介

波戸岡景太[ハトオカケイタ]
1977年生まれ。慶應義塾大学大学院後期博士課程修了。博士(文学)。現在、明治大学理工学部総合文化教室准教授。専門は、トマス・ピンチョンを中心とした現代アメリカ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

中玉ケビン砂糖

66
「現代ラノベ特有の表現やスタイルに特質的な心理」を考察しつつ、「ポップ」でも「オタク」でもない「ぼっち」というスタンスとはなんなのか、に切り込むという内容だが、著者が米文学とりわけピンチョン研究者ということで、今時の若者のフィーリングをイマイチ消化できていない、というのが正直な感想。しかも話の核を「ポストハルヒ作品」に置いているからもう議論もちょい古い。加えて借り物だったので、前所有者の憤慨ともとれる無数の書き込みにそこはかとない愛を感じました。2017/05/04

k5

42
小説から時代を読むという形の批評は、そもそも小説が読まれていないために絶望的かと思ってましたが、こっちから攻めるか、。という感じでした。ただ、『俺ガイル』をマンガでちょっと読んだだけの教養ではしんどかったかも。しかし、村上春樹があくまでポスト冷戦後の世界を現実として受け止めないが故に、冷戦の世界すらフィクションとして書き換える、という指摘には燦然として輝くものがありました。春樹文学の真髄は息もつかせず読み切ったあと、内容が全くないことに気づいた時のあの浮遊感だと思っているので、言い得て妙と思いました。2020/05/03

へくとぱすかる

30
ラノベと現代日本について。現代日本の進む方向というものが既に失われており、しかも指針もなく時代が過ぎていく中で、世界にどっしりと基礎をすえて、しかも現実離れした行動を夢見るか、不安定な世界を、とりあえず、しかし半ば強制的に生きさせられながらも、それが終わることを待ち望むか。という対立とも言えない状況を、ラノベから読み取るという作業報告と読んだ。結論を出せない世界というものの居心地の悪さは、やはり21世紀そのものかもしれない。2013/11/23

サイバーパンツ

18
ラノベを知らない大人たちへ向けて書かれているので、ラノベ読者にとっては「ぼっち」への考察も大して目新しさを感じないものだと思う。また、ポップやノスタルジアと絡めて語る試みも、俺修羅と黒歴史や変猫と家など、ときどきハッとされられる所はあるものの深読みのし過ぎな感がある。わざわざラノベを扱わないで、近代文学で語れば良かったのではと思わせる内容だった。2016/06/01

Takayuki Oohashi

15
読書メーターの友人の既読本だったので、興味が出て、図書館から借りて読んでみました。面白かったのですが、作者の専門はラノベではなく、村上春樹や大江健三郎などの正統(?)な作家だと感じました。しかし、0年代のラノベを日本の社会の移り変わりと共に、位置づけているのは見事だと思いました。「変態王子と笑わない猫」や「僕は友達が少ない」など、僕がちょっと前に親しんだ作品が取り上げられていて、それは嬉しかったです。ただ宇野常寛の「0年代の想像力」などの気鋭の評論と比べると、物足りなかったです。2016/06/07

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