講談社現代新書<br> 超解読!はじめてのフッサール『現象学の理念』

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講談社現代新書
超解読!はじめてのフッサール『現象学の理念』

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062881692
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C0210

出版社内容情報

主客問題を徹底批判し、認識問題に大転換をもたらした、現象学の祖による代表作。近代哲学の峰を平易に読み解く好評シリーズ第三弾!主観と客観の一致は原理的にありえない。
近代の哲学者たちを悩ませてきた「認識問題」の難問を解くために
フッサールが考えた「現象学的還元」とは?
「内在?超越」、「構成」、「絶対的所与性」……。
さまざまな批判にさらされてきた現象学の誤解をとき、その核心に迫る一冊。
近代哲学の重要な原理を平易に読み解く大好評シリーズ第三弾!

竹田 青嗣[タケダ セイジ]
著・文・その他

内容説明

現象学とは、「確信成立の条件」を解明する方法である―近代哲学の重要な原理を読み解く。大好評シリーズ第三弾。

目次

講義1(自然な思考態度と自然的態度の学問;哲学的(反省的)思考態度
自然的見方における認識反省の諸矛盾
真の認識批判学の二重の課題
真の認識批判学は認識の現象学である
哲学の新次元、科学に対立する哲学固有の方法)
講義2(認識批判の出発点、あらゆる知識を疑うこと;デカルトの懐疑考察にならって絶対に確実な地盤を獲得すること;絶対的所与性の領域;再論および補足、認識批判学の可能性に対する反対論の論駁;自然的態度の認識の謎、超越;内在と超越、両概念の区別;認識批判学の第一の問題、超越的認識の可能性;認識論的還元の原理)
講義3(認識論的還元の遂行、一切の超越者の排去;研究の主題、純粋現象;絶対的現象の“客観的妥当性”の問題;単一的所与性へ限定してはならない、現象学的認識は本質認識である;“アプリオリ”の概念の両義性)
講義4(志向性による研究領域の拡張;普遍者の自己所与性、本質分析の哲学的方法;明証の感情説批判、自己所与性としての明証;実的内在の領域へ限定しないこと、全ての自己所与性が主題である)
講義5(時間意識の構成;本質の明証的所与性としての本質把握、単一的本質の構成と普遍性意識の構成;範疇的所与性;象徴的思考内容そのもの;最も広範囲の研究領域、認識による対象性の諸様態の構成、認識と認識対象性の相関関係の問題)

著者等紹介

竹田青嗣[タケダセイジ]
1947年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。明治学院大学国際学部教授を経て、早稲田大学国際教養学部教授。哲学者、文芸評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イプシロン

34
タイトルにあるとおり、フッサールの『現象学の理念』という著作についての解説書なので、内容は上掲著に書かれている現象学の「原理(現象学はこういう前提条件を設定したうえで明証し、結論が出される学問だという説明)」を解説した内容になっている。したがって、フッサール哲学ないし彼の現象学全般を解説したものではない。が、一応はギリギリ、現象学全般を範疇に収めている。しかし現象学そのものを知るには難しすぎる記述であろう。なので、竹田氏の著作で現象学を知りたい向きには『はじめての現象学』が適しているかもしれない。2022/11/08

SOHSA

28
《購入本》フッサールの説く現象学を竹田青嗣による超解読により解りやすく読み手に案内している。フッサールは難解であるが、このように指し示してくれることで非常に理解が容易になった。筆者自身が述べているように本書で主張されているフッサールの現象学理解は正統派ではないかもしれない。しかし、ここでの言説は非常にすっきりと腑に落ちる。現象学がまさに「現象」学であるところにその理解の鍵があるようだ。ここがある意味理解できたことで、本書がこれ以降の、或いはこれ以前の思想哲学に対する理解の足掛かりになるような気がする。2015/05/10

Uncle.Tom

19
(再読)個人的には、哲学の中で唯一人間味を感じる論理展開で気に入ってます。学術的にはあまり好かれてないようですが‥。フッサール現象学ではそもそも主観客観図式をやめろ!と主張されてます。その上で、あえて独我論的主観から論理を展開していきます。そもそも、完全な客観など人に認識できるわけがない。ならば、最も重要なことは"何が私達にとって現象に対して最も確実に妥当しうる認識となるのか"それを探っていくこと。僕自身が好きなのは以前まではおざなりにされがちであった主観から認識をスタートさせようとした点ですね。2020/05/24

Uncle.Tom

18
やはり、フッサール現象学には大きな可能性を感じます。様々な学問を学んできましたが、どれも主観-客観図式に基づいているため、素っ気なさを感じてしまいます。そして現代社会は、それをよしとして受け止めています。一見すると日常生活を送る上では特に問題はなさそうに見えますが、しかしこのような状況では人間の主観という面が相当蔑ろにされていくことを、おそらく多くの人は無意識的に感じ取ってるのでしょうね。だからこそ精神疾患が蔓延してるのでしょう。改めてフッサール現象学に立ち返って考察し直してみる必要性を感じます!2020/01/02

塩崎ツトム

14
ものすごく難しく、ぶっちゃけ理解できてないんだけど、「妥当性」を見出そうとする意志、安易な懐疑論・相対論に逃げないことの重要性だけは妙に心に残っているのである。2024/03/03

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