講談社現代新書
池田屋事件の研究

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  • サイズ 新書判/ページ数 414p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062881319
  • NDC分類 210.58
  • Cコード C0221

出版社内容情報

古高俊太郎とは何者か。新選組襲撃時、桂小五郎はどこにいたか。禁門の変、戊辰戦争に至る長州・会津戦争の幕を開けた事件に迫る!

幕末政治史の空白を埋める決定版!
商人古高俊太郎とは何者か。桂小五郎は池田屋にいたのか。
現場に踏み込んだ新選組隊士は?――
禁門の変、戊辰戦争へと至る長州・会津戦争の幕を開けた事件の真相を、
膨大な史料をもとに描き出す一冊。

第一章 古高俊太郎の「発見」
第二章 池田屋事件への政治過程
第三章 池田屋事件起こる
第四章 戦闘終息後
第五章 池田屋事件から禁門の変へ

内容説明

禁門の変、長州征討、戊辰戦争に至る長州と会津の全面戦争はこうして幕を開けた。幕末史の空白を埋める決定版。

目次

第1章 古高俊太郎の「発見」(実証性のない古高伝;古高書翰の謎 ほか)
第2章 池田屋事件への政治過程(一代限りの相続;不穏な政治情勢 ほか)
第3章 池田屋事件起こる(古高に近づく長州関係者;松山忠助は長州の間者か ほか)
第4章 戦闘終息後(茶屋で捕縛・殺害された毛利家家臣;山口に届いた池田屋情報 ほか)
第5章 池田屋事件から禁門の変へ(墓銘碑に記された池田屋での戦死者;河上彦斎の「建碑」活動 ほか)

著者等紹介

中村武生[ナカムラタケオ]
1967年、島根県生まれ。大阪府に育つ。佛教大学大学院文学研究科博士課程前期日本史学専攻修了。歴史地理史学者。専攻は明治維新史、都市史、史蹟論など。立命館大学・京都女子大学・大谷大学・天理大学非常勤講師、特定非営利活動法人京都歴史地理同考会理事長、明治維新史学会大会運営委員、文化庁近代遺跡(政治の分野)詳細調査調査員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

54
池田屋事件について、幕末洛中の政治状況を踏まえながら、丹念な史料吟味に基づいて解き明かす。かなりミクロに書かれていて、一片の史料もおろそかにしない姿勢は、史実を確定する作業として高く評価したい。よって本文はかなり微細なのだが、最後に「まとめ」として流れを再整理してあるので大変助かる。また、随所に歴史地理学者としての視点も加えられているが、そうなるとやはり地図の数枚は挿入して欲しかったというのは欲張りだろうか。8月18日政変以降の参預体制の崩壊が、島津久光に対する慶喜の不信からというのは新たな気づきだった。2021/04/05

Die-Go

46
図書館本。幕末に、長州を中心とする尊皇攘夷派の溜まり場「池田屋」を新選組が急襲し、多くの志士を討ち取った「池田屋事件」。これを新選組の側からではなく、長州側から考察した新書。事実を追うことに主眼を置いて、世間に流布している「池田屋事件」像を打破しようとの試みだったのだろうが、あまりに冗長で、途中で読む気力を無くしてしまった。★★☆☆☆2017/11/25

Die-Go

40
図書館本。再挑戦。前回同様、途中何度も挫折しそうになったが、完読できた。新選組の功として名高い「池田屋事件」であるが、それを取り締まわれた側(主に長州)からの視点で解読する。一方的見方ではよくないなと思わされた。★★★☆☆2023/04/07

maito/まいと

22
幕末の中で知名度抜群のこの事件、実は相当わかっていない(特化した研究がされてない)こと、それ自体が衝撃。きちんと向き合った著者が世に送り出した、これまでの通説と異なる事実の数々に歴史研究の面白さと難しさ、通説の危うさを痛感する。これでもまだまだ未開のところがあり、さらなる衝撃が今後待ち構えているかもしれないなあ。そして池田屋事件は色々な人たちの行動大きな分岐点だったんだな、坂本龍馬が危機一髪だったことや、この段階でお龍と相愛だったという事実は、地味だけど大きな衝撃(笑)2019/03/13

巨峰

21
池田屋事件から後世の小説家がつけた虚飾を除き、新発見や研究の成果を付け加えた若手研究者による新書。幕末ファンでより深く知りたい人は手にとってみるべきかも2012/04/14

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