講談社現代新書<br> 新書 沖縄読本

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新書 沖縄読本

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  • サイズ 新書判/ページ数 406p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062880923
  • NDC分類 291.99
  • Cコード C0236

出版社内容情報

「癒し」イメージが先行するなか、長寿伝説の崩壊、格差の拡大、迷走する基地問題、サンゴを巡る島と本土のねじれなど、島は多くの問題で揺れている。
その一方でなぜ近年沖縄野球は強くなったのか、次々とメジャーの歌手を輩出する沖縄音楽の魅力の源泉とは。
沖縄ブームにも深く関わった著者たちが紡ぐ、沖縄の歴史といまを照らす21の物語。

【目次】
第1部 沖縄人のいま  
第2部 沖縄という場
第3部 沖縄と日本  
第4部 離島にて
第5部 沖縄から遠く離れて


第1部 沖縄人のいま
第2部 沖縄という場
第3部 沖縄と日本
第4部 離島にて
第5部 沖縄から遠く離れて


下川 裕治[シモカワ ユウジ]
著・文・その他/編集

仲村 清司[ナカムラ キヨシ]
著・文・その他/編集

内容説明

「沖縄ブーム」に深く関わった筆者たちがリアルな沖縄の歴史といまを照らし出す21の物語。

目次

第1部 沖縄人のいま(伝説化する長寿の島―肥満率まさかの日本一へ;「イチャリバチョーデー」―鉄器の不足が築いた温和な沖縄人気質 ほか)
第2部 沖縄という場(「社交街」という異空間―沖縄の夜を泳ぐ;老舗・京都観光ホテルはなぜ廃業したか?―現代沖縄ホテル事情 ほか)
第3部 沖縄と日本(沖縄ブームは終わったのか;年金特例に関わる ほか)
第4部 離島にて(八重山諸島の人たちの「沖縄観」―八重山ヒジュルーの真相;離島の離島 ほか)
第5部 沖縄から遠く離れて(鶴見の沖縄社会;沖縄の移民がたくましい理由 ほか)

著者等紹介

下川裕治[シモカワユウジ]
1954年、長野県生まれ。旅行作家。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー

仲村清司[ナカムラキヨシ]
1958年、大阪市生まれのウチナーンチュ二世。作家・沖縄大学非常勤講師。96年、那覇市に移住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shoji

61
沖縄は差別と搾取の歴史だ。 差別は、琉球処分、沖縄地上戦、基地の押し付け、経済格差、出稼ぎ先での差別など。 搾取は、人頭税、無秩序な乱開発、基地問題や経済問題の政治利用など。 いずれもスラスラと出てくる。 今、沖縄では様々なことが飽和している。 しかも、今や沖縄県民は不健康(ジャンクフード、メタボ)の代名詞かのようになってしまった。 もしかして近未来の日本の縮図か。 沖縄県の依存体質も、本土の差別と搾取も、そろそろ岐路に立っている。 手放しで沖縄に憧れている場合ではないのだ。2016/08/16

James Hayashi

34
データも多少用いているが、学術的なものではなくエッセイに近い感じ。歴史的にみると光と影がある。基地問題は根深いが、それ以前には仕事がなく海外へ移民が多かった事実。現在は年間訪問者数がほぼ1千万人。産業を作るにはカネと時間が必要だが、観光業は資源があるのですぐ始められる。今後どの様な道筋をつけていくのか?多数の島、高齢化、就職率や低賃金など。2020/01/12

kawa

15
リゾートイメージの沖縄。しかし、ブームは去り厳しい現実を迎えていると言う。総花的内容で散漫でもあるが、かえって課題の多さの証佐なのかも知れない、興味も尽きない。普天間問題でも、基地が出来た当初は民間施設がなかったという議論が出発点になっているかなと思うが、それ以前に用地収用がかなり強引に行われていたということは、本書で始めて知った(普天間がそうだとは書かれていないし、今の軍用地主は恵まれているようだが…)。イデオロギー的な神学論争から脱する智慧ある人材が求められる時期に来ているのではないかなと思う。2016/07/08

山田太郎

15
毎年沖縄に旅行に行くぐらい好きなところ。年取ったら移住したいけど、それも無理かなと思いつつ読む。前半はすごく面白かったけど、最後のほうの歴史的なやつはいまいち興味が持てなかった。離島の離島とかはちょっと感心した。2011/04/18

遊々亭おさる

10
青い海、輝く珊瑚、沖縄民謡の三線の音色に酔いしれながら泡盛で乾杯…、てなバカンス気分の観光では窺い知ることの出来ない沖縄の裏も表も過去も引っくるめて紹介された、沖縄を深く知るための窓口になりそうな一冊。僕にとっての沖縄は、どんな人間でも心地よく住むことが出来る極楽浄土のような場所。テーゲー主義でなんくるないさぁ〜、今日も泡盛で乾杯さぁ〜が最大の魅力。いちばん興味深かったのは沖縄らしさを捨てることで野球強豪県として登り詰めた高校野球の話。経済の停滞が深刻な沖縄。沖縄らしさを残しての変化は可能か?2014/05/04

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