講談社現代新書
マンダラの謎を解く―三次元からのアプローチ

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  • サイズ 新書判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062879941
  • NDC分類 702.098
  • Cコード C0271

内容説明

絵だけがマンダラではない!建築家の眼が見抜いたインドと中国の宇宙論の出会い。

目次

はじめに マンダラとの出会い
第1章 インドにて
第2章 マンダラの「中国的」変容
第3章 密教マンダラ図絵の誕生
第4章 伽藍マンダラの「日本的」変転
第5章 羅列あるいは“中心の不在”
おわりに 闇のなかの“立体スゴロク”

著者等紹介

武澤秀一[タケザワシュウイチ]
1947年、群馬県前橋市に生まれる。東京大学工学部建築学科卒業。同大学院中退。東京大学助手をへて建築家として独立。博士(工学)。設計活動のかたわら、東京大学、法政大学などで設計教育指導に当たった。二十代、三十代はヨーロッパ志向がつよかったが、四十代に入りインド行脚をはじめる。五十代以降は中国、韓国および列島各地のフィールドワークを重ねている。建築空間をとおして日本人の心のありようを探究することがライフワーク(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

AICHAN

30
図書館本。インドの仏教岩窟の描写から始まる。それが実にうまい。目の前に伽藍や卒塔婆が展開していくような鮮やかすぎる描写にまず感心した。それと仏教への造詣がやけに深い。この著者はいったい何者かと略歴を見ると建築家である。しかし数冊の著書があり、文筆もやっている。仏教のことは、石窟を見てそれがマンダラだと感じ、密教のマンダラの誕生より何世紀も前に石窟マンダラがあったことに気づき、そこから仏典で学んだのだろう。建築家の目からマンダラのルーツを探る。2018/01/12

yamahiko

12
インドのアジャンター、サーンチー、さらに中国の雲南、龍門。それぞれの地に残されている石窟、塔等の歴史遺産を訪ね、それらから空海がたどり着いた思想の結実を検証する。独自の視点から導き出された結論はとても刺激的でした。2017/08/13

アルクシ・ガイ

6
仏教がコスモロジーの探求を禁じているとは知らなかった。三次元のマンダラはピンとこない。絵図とはちがって、手軽に利用できないからだろう。2017/07/07

satoshi

3
求心力と遠心力の相殺。もともと中心を求めなかったわけではなく,求めたがゆえに求めなくなった2009/06/19

いちはじめ

3
とりあえず、いかにも建築家らしい切り口は面白い。2009/05/30

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