講談社現代新書<br> 遠山金四郎

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講談社現代新書
遠山金四郎

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  • サイズ 新書判/ページ数 226p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062879743
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0221

内容説明

新史料が明かす幕臣一家の日常生活とは?複雑な親子関係、桜吹雪の入れ墨、遠山裁き、持病、水野忠邦・鳥居耀蔵との対立、晩年の暮らし…。名奉行「遠山の金さん」の実像に迫る。

目次

序章 二人の“金さん”
第1章 監察官遠山景晋
第2章 複雑な親子関係
第3章 裁判官遠山景元
第4章 晩年の“金さん”
終章 “金さん”の名声

著者等紹介

岡崎寛徳[オカザキヒロノリ]
1969年岐阜県生まれ。中央大学文学部卒業。同大学大学院文学研究科博士後期課程修了。日本学術振興会特別研究員、中央大学兼任講師などを経て、現在、大倉精神文化研究所客員研究員、中央大学人文科学研究所客員研究員、宗教情報センター研究員。博士(文学)。専攻は日本近世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ようはん

21
遠山の金さんのモデルになった遠山景元のみならず、その父親である遠山景晋も取り上げている。そういえば昔に夢暦長崎奉行という金さんの父親主人公のドラマがあったなと思いだしたけど、景晋はその長崎奉行のみならず蝦夷地や対馬にも赴き有名なレザノフとも交渉したりと優秀な人物であった。一方で景元は時代劇のトレードマークである桜の入れ墨をしていたかは明確ではないが数多くの民衆や部下から慕われていた名奉行だったのは間違いない。2023/02/03

鐵太郎

6
この本は、景元の実父である景晋の、全国を股にかけた外交官・監察官としての働きっぷりから語り始め、景元の行政官・裁判官としての働きとその出世などを描き、この親子二代の吏僚の優れた働きと、「上の覚(おぼえ)」も「下の受(うけ)」もよい時期に身を引いた出処進退の見事さを、当時及び後世の人々の評によって描き出します。「急流勇退」という言葉があるそうですが、林述斎という儒学者が景晋をそう評し、栗本鋤雲幕臣は、この親子にそれを当てはめたのだそうな。どちらも、気骨ある、人の敬慕を集める立派な武士であったという。2009/04/04

やまぐてぃ

2
テレビで有名な「遠山の金さん」について。名奉行として有名な遠山景元とその父景晋について、詳細な史料研究に基づいて書いておられる。名外交官としての父、名裁判官としての子の手腕がうかがい知れる他、当時の裁判の実情などもわかる良書。景元が「帰雲」と号した経緯には、なんか感動しました。2012/02/13

いちはじめ

2
遠山の金さんで知られる遠山左衛門尉景元の実像を新史料を駆使して解説。父親の景晋にもかなりページを割いているが、父親の方も金四郎を名乗っていたそうなので、タイトルに偽りありとはいえないという……。むしろ、父親の方が興味深かったので、個人的には良かった。2009/01/06

本命@ふまにたす

1
「遠山金四郎」の実像に迫る一冊。いわゆる「金さん」こと遠山景元と、その父景晋について、史料などをもとに丁寧に分析する。物語的な痛快さなどはもちろんないが、むしろ淡々と書かれているのがいい意味で印象的。2022/04/27

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