出版社内容情報
近年、数字に顕著に現れている日本の若者の学力低下、読書量の不足、意欲の衰退──。 萎縮する人間から「できる」大人になるための、必要な条件を提案する。力強い「教育力」を取り戻す!
序章 「リスペクトの精神」を失った日本人
第1章 やさしさ思考の落とし穴
第2章 学びを奪った「アメリカ化」
第3章 「書生」の勉強熱はどこへ消えた?
第4章 教養を身につけるということ
第5章 「思想の背骨」再構築に向けて
齋藤 孝[サイトウ タカシ]
著・文・その他
内容説明
勉強嫌い、読書量の不足、敬意の喪失、萎縮する若者が「できる」大人になるために。
目次
序章 「リスペクトの精神」を失った日本人
第1章 やさしさ思考の落とし穴
第2章 学びを奪った「アメリカ化」
第3章 「書生」の勉強熱はどこへ消えた?
第4章 教養を身につけるということ
第5章 「思想の背骨」再構築に向けて
著者等紹介
齋藤孝[サイトウタカシ]
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程などを経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。私塾齋藤メソッド主宰。NHK教育テレビ「にほんごであそぼ」の企画・監修も務める。『声に出して読みたい日本語』(毎日出版文化賞特別賞受賞、草思社)、『身体感覚を取り戻す』(新潮学芸賞受賞、NHKブックス)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mitei
84
昔はこうだったというのが大半だが、著者の教育に対する熱意が伝わった。昔はさぞかし有能な人が多かったのだろうなと思う。2013/01/19
yomineko@ヴィタリにゃん
62
日本人が学ばなくなったと言われて久しい。昔の日本人はとても勤勉で真面目で実直で憧れの対象だった。なのに本を読まなくなり、ゲームに熱中し、SNSにどっぷりはまる・・・でも「東大王」などを観ているとまだまだ知識人はいるなと思いながらも周りを見渡すと、、、ガッカリな人が多い。漢字の書けない日本人も多くなってきた。辞書で調べなくともネットでいとも簡単に正解を出せてしまう。私もそうした人の一人なので日本人として生きていることを忘れず精進したいと思う。読メの皆さんは勿論、知識人です。2020/02/09
明智紫苑
47
私は以前から、現代の日本で言う「DQN」の原点はアメリカの下層階級ではないかと思っていたが、この本を読んでますます確信した。いわゆる「ゆとり教育」は多分、国内で低賃金労働者を確保するために仕組まれた国策ではないかと、私は邪推している。2013/11/29
としP
39
著者が述べている通り、現代日本人は「バカ」になってしまったのかもしれない。SNSの投稿を見ても、「ランチに何を食べた」とか「自分の子どもが小学校に入学した」とか、そんな表面的なことばかり…。深く自己を見つめることがないんだろう…。「本の1冊も読まないんじゃ、そうなるわなぁ( ´Д`)y━・~~」。本著作では「日本をしょって立つ気概」や「世界の発展」といった大きなビジョンをもった過去の偉人を取り上げているが、まずは、知の導入口として、本を読むべきではないか?と改めて思わされた。2017/06/07
さきん
35
確かに論語やゲーテは今の若者は読んだことも聞いたこともない人は多いけれども、代わりに何らか違う形で経験することはあると思った。もちろん読んで知っておくのに越したことはない。学ばなくなった、ハングリーさが無くなったのは共通の社会経験や目標を失っているからではないかと感じる。個の分化が激しい。勉強する人はするし、しない人は全くしない。それでも生きていくはできる社会がそうさせているのではないかと感じる。そうではない社会変化が起きてしまったら、大変だし心配。2018/10/19