内容説明
元判事の大学教授が「赤紙」から逃れる方法を伝授。恐怖の悪法を徹底解剖。
目次
第1章 裁判員制度とはどのようなものか
第2章 裁判員制度はどのようにしてできたのか
第3章 無用な制度―誰も求めていないのに
第4章 違法な制度―憲法軽視の恐怖
第5章 粗雑な制度―粗雑司法の発想
第6章 不安な制度―真相究明は不可能に
第7章 過酷な制度―犯罪被害者へのダブルパンチ
第8章 迷惑な制度―裁判員になるとこんな目に遭う!
第9章 この「現代の赤紙」から逃れるには―国民の立場から
終章 いま、本当に考えるべきこと
著者等紹介
西野喜一[ニシノキイチ]
1949年福井市生まれ。東京大学法学部卒業、ミシガン大学ロースクール修士課程修了。博士(法学)(名古屋大学)。東京地方裁判所判事補、新潟地方裁判所判事などを経て、新潟大学大学院実務法学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
27
地方裁判所判事→新潟大大学院教授、07年著。裁判員制度施行前に書かれたものであるが、かなりネガティヴに制度を捉え書き連ねている。個人的には著者に同意。煩わしさもあるが、仕事に穴を開けたくない。守秘義務を守り切る自信がない。冤罪を恐れ絶対なる判定を出せるとは思えないなど、多くの理由から否定的。プロがやっている仕事をなぜ素人が口出しする必要があるのか?予算も年間平均50億円余り付いている。http://www.moj.go.jp/content/000077784.pdf2019/11/05
おおにし
16
私は裁判員制度というトンデモな制度に反対だ。だから万が一私のところに赤紙が届いても何とか逃れることができないかと思っている。この本には裁判員を逃れる方法がいくつか書いてあるので、いざという時に参考にしたいと思う。しかしこの本は裁判員制度が始まる前に出版されているため、実際にこれらの方法で裁判員を逃れられた人がいるのかどうかは不明。どの方法なら、うまく逃れられるのかこっそり教えてほしいものだ。2014/08/13
たま
13
裁判員制度の問題点、実施された際に懸念されることをまとめた一冊。少々極端だと思うことはたまにありましたが、著者のおっしゃることは一理あると思います。しかしこの本はあくまで実際の裁判員裁判が開始される前に書かれたものなので、実際に行われた結果と照らし合わせる必要は感じました。また、賛成派の意見が書かれた本も読みたいと思います。2013/11/28
佐島楓
12
裁判員制度の概要を知りたくて手に取った。しかし一部の表現に首をかしげたり、極論に戸惑ったり。反対論者なのなら裁判員の男女比率をそろえたり、構成する年齢層を配慮するなどの基本的な点に触れているかと思ったが、ほとんど言及はなかったのが残念。2012/08/25
mitei
12
裁判員の関わる裁判が如何に危険極まりない物かというのが分かった。2010/11/15