世の中への扉<br> 零戦パイロットからの遺言―原田要が空から見た戦争

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世の中への扉
零戦パイロットからの遺言―原田要が空から見た戦争

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  • サイズ B6判/ページ数 194p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062870221
  • NDC分類 K916
  • Cコード C8095

出版社内容情報

安全保障関連法が成立し、平和憲法の改正が現実味を帯びた今だからこそ、「机の上の反戦」ではなく、「戦争の真実」を届けます。はじめに

原田要さんが太平洋戦争中に出撃した戦闘地域

【第一章 やんちゃだった子ども時代】
日露戦争に従軍した人たちの話/祖父に連れていかれた飛行機見物/名門・長野中学校から海軍志望

【第二章 大空へのあこがれ】
うんざりした体罰/「やっぱりパイロットになりたい」/パイロットをあきらめた瞬間/操縦練習生をトップで卒業

【第三章 最初に向かった戦場】
爆弾の真下にいる見えない人々/アメリカの民間船舶を爆撃

【第四章 開戦のきっかけ?真珠湾攻撃?】
零戦に恋をした/飛べ! 宇宙まで/ひそやかな出航/「なぜ、自分が外されるのですか!」/味方を見殺しにする戦争

【第五章 アジア南方での戦い】
セイロン島での空中戦/敵のパイロットの表情を見て……/死を覚悟して思い浮かべた母の顔

【第六章 ミッドウェー海戦で見えた敗北】
居酒屋の女将さんまで知っている“作戦”/大ウソがまかりとおるのが戦争/修理しながら航行していた空母/爆弾か? 魚雷か? 命令が二転三転/燃え上がった飛龍/波間から聞こえてくる叫び声/戦争ほどむごたらしいものはない

【第七章 「海軍機の墓場」ガダルカナルからの脱出】
パイロットたちが軟禁された理由/真っ赤に染まった操縦席/船内にあった煙草と乾パン/飢えて死んでいく兵士たち/「私は捕虜じゃないのか?」/歴史を正しく伝えてほしい

【第八章 敗色濃厚な日本で】
教え子は「海軍特攻隊第一号」/グライダーで台湾上陸作戦/飛行機で死ぬか、海中で死ぬか/松の木の油を燃料に/北の地で受けた敵機来襲

【第九章 終戦から始まった苦悩】
殺伐とした部隊に流れた歌声/冷たくなった国民の目/「負けたのは人じゃない、日本という国なんだ」/繰り返し見た悪夢

【第十章 終わらない戦争】
未来を生きる子どもたちのために/撃墜した“敵”との再会/イギリスではたした、園児たちとの約束/あまりにも小さく、穏やかなミッドウェー

おわりに

はじめに
原田要さんが太平洋戦争中に出撃した戦闘地域
第一章 やんちゃだった子ども時代
第二章 大空へのあこがれ
第三章 最初に向かった戦場
第四章 開戦のきっかけ?真珠湾攻撃?
第五章 アジア南方での戦い
第六章 ミッドウェー海戦で見えた敗北
第七章 「海軍機の墓場」ガダルカナルからの脱出
第八章 敗色濃厚な日本で
第九章 終戦から始まった苦悩
第十章 終わらない戦争
おわりに


半田 滋[ハンダ シゲル]
著・文・その他

内容説明

2016年の憲法記念日に、元零戦パイロットの原田要さんが99歳で永眠しました。太平洋戦争において、真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦、そしてガダルカナル島攻防戦に参戦し、三度、命を失いかけながらも生き残った原田さんが、自らの体験をもとに「戦争とは何か」を語りました。小学上級から。

目次

第1章 やんちゃだった子ども時代
第2章 大空へのあこがれ
第3章 最初に向かった戦場
第4章 開戦のきっかけ―真珠湾攻撃
第5章 アジア南方での戦い
第6章 ミッドウェー海戦で見えた敗北
第7章 「海軍機の墓場」ガダルカナルからの脱出
第8章 敗色濃厚な日本で
第9章 終戦から始まった苦悩
第10章 終わらない戦争

著者等紹介

半田滋[ハンダシゲル]
1955(昭和30)年、栃木県宇都宮市生まれ。下野新聞社を経て、1991年に中日新聞社に入社。1992年に防衛庁(現在の防衛省)担当記者となり、現在に至るまで国防、軍事について取材している。記者として勤務するかたわら、1993年には防衛庁防衛研究所特別課程修了。現在、東京新聞論説兼編集委員。獨協大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chatnoir

11
少年時代に見た飛行機に憧れて海軍に入り、1500分の25という確率でパイロットになった人の告白本。「私は戦争を憎みます」の言葉が重い。戦争に行く、そして生き延びる=人殺し以外の何物でもありません。原田さんはかなり早い時点でこのジレンマに陥ります。そして、上層部が日本軍人の生命をいかに軽んじていたか、且つ情報戦についていけず、行き当たりばったりな指令を出すという致命的な欠陥。資源が無い事以前に勝つ見込みは無かったでしょう。戦争反対とか戦争はいけないとか漠然とした思いしか持っていない現代人には良い教訓になる。2017/02/28

スターライト

5
第二次世界大戦中、零戦パイロットとして戦争に参加した原田要氏の講演をまとめたもの。祖父に連れて行ってもらった飛行機見物でその魅力に取りつかれ、零戦パイロットとなった原田。しかし、戦争は相手を殺さなければ自分が殺されるものだと知り、相手も家族があると思いながらも、上官の命令に従い、3度命の危険にさらされながらも奇跡的に生き延びる。文中、何度も出てくる「戦争反対」「戦争が嫌い」ではなく、「戦争が憎い」という原田の言葉が胸に深く突き刺さる。終戦後、今度は命を救う立場で生きる姿は感動的。戦争とは何かを知る好適の書2017/09/01

月をみるもの

3
「鳳翔」に乗ってたのは佐藤完一と同時期なのだろうか。。http://bookmeter.com/cmt/605214182016/11/23

おい

1
主人公原田さんの話は、他の本などでも触れたことがあるが、若年者から大人まで読めるように書かれている。少し戦争を憎むの面が強すぎる構成になってはいるが、零戦パイロットの思いや体験に幅広い層がアプローチできる本となっている。 ★★★2022/01/13

telephone

1
児童向けだが、当事者が語る反戦メッセージは重い。2020/06/17

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