講談社box<br> 宵鳴

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講談社box
宵鳴

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  • サイズ B6判/ページ数 310p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062838269
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

欲望渦巻く《市》で紡がれる、幻想怪異譚『夜宵』シリーズ第二弾!

大晦日までの僅かな期間にだけ立つ「細蟹の市」。そこで手に入らないものはないという。赤腹衆のサザは市の守り人として、治安維持を担っているが、市そのものが少しずつ衰退しはじめていた。そんな折、市に大道芸人の父娘が流れてくる。彼らはある呪いを解くため、「うろくづ」という不思議な道具を探し求めており――。

内容説明

大晦日までの僅かな期間にだけ立つ「細蟹の市」。そこで手に入らぬものはないといわれ、欲望と幻想が妖しく交わるこの場所も、しかし少しずつ衰退の兆しを見せていた。滅びの予感に身をゆだねながら、赤腹衆のサザは最後の市守りとして今年もまた仮面をつけ、夜ごと市を巡回する。そんな折、市に大道芸人の父娘が流れてきた。彼らはある呪いを解くため、「うろくづ」という不思議な道具を探しもとめており…。

著者等紹介

柴村仁[シバムラジン]
第10回電撃ゲーム小説大賞金賞を受賞し、受賞作の『我が家のお稲荷さま。』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モルク

69
「細蟹の市」シリーズ第2弾。「うろくづ」という謎の探し物を「売ってないものはない」細蟹の市で求める話。カンナが赤腹衆サザとなり市を守る。相変わらずのおどろおどろしい世界観は健在!次巻への布石も見られ、興味をそそられる。さて、まこととの恋はどうなる…。2018/02/06

Bugsy Malone

65
囚われた娘を救い出そうとする高校生たちと共に、日常から細蟹の市という異世界へといざなわれる。そのいざない方の妙といったら。〈細蟹の市〉第2作、蠱惑的な世界で悲哀を纏いながらいっ時を棲う魅力的な者たち。抜け出したいような抜け出したくないような。充足した余韻と次作での波乱を予感させられるエンディング、次作も読まずにはいられない。2023/10/08

藤月はな(灯れ松明の火)

64
曲がなりにも同性のためかサザを誘惑したメトメを絞殺さんばかりにする黒胞衣(籠められた蜘蛛の情念)には共感します。前作も踏まえるとこのシリーズにとって不吉で哀しいことに繋がるきっかけには「水」が大きく、関係しているようにも思えました。特に沢や淵のように異界と人界を境界となって区切る場所に関係したり、清潔で自分のものだったはずが離れた瞬間、不浄で自分のものではなくなってしまう(涙や血、体液)「水」が。2014/07/28

おかだ

53
『夜宵』の続編で、売っていないものは無いという細蟹の市を舞台にしたシリーズ第二弾。今回は「うろくづ」という謎のモノを探す話がメインになっていた。前作の時に感じた『夜市』っぽいなという感触はほとんど無くなっていた。二作目でより世界観が掘り下げられて、醜い部分や荒廃していく様が描かれていたのが良かったんだと思う。うろくづの話も良かったけど、何気に1話目のシンプルにまとまった感じ好き。カンナとまことの話を楽しみにしていたけど、あまり触れられず…黒胞衣に宿った念みたいなものが切なかったな…。続きが気になる。2018/06/21

ゆかーん

45
「みずがほしい、もっとみずがほしい…」そんな言葉がどこからとともなく聞こえてきそうです。「うろづく」を手に入れば永遠の命が得られる…。そんな噂を聞きつけた人々が、細蟹の市へ足を踏み入れます。大道芸人のカラカラとメトメもその一人。メトメと永遠に暮らしたいと願うカラカラと、この呪われた体から解き放たれたいと願うメトメ。「うろづく」が人の水を奪う危険なものとは知らずに、その魅力的な「みず」を求めて市をさまよい歩きます。愛あれば命は永遠に…悲しき愛の鎮魂歌が奏でられているような悲しい物語でした。2015/01/28

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