講談社box
ゲンソウ現実日和

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  • サイズ B6判/ページ数 352p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062836920
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

日常そのものの“街”を舞台に繰り広げられた、復讐者の宴―小戦争。その壮絶な非日常の傷跡は、しがないサラリーマン・木鷹田に深く焼き付き、彼の心を確実に狂わせていく。“破滅”と“救済”を同時に完璧に完成させることは可能なのか?小戦争の生き残りとの交流を通じてめぐり逢った異世界の少年少女を利用する「計画」に人生のすべてを投げ込んでいく木鷹田の行く手に、魔女・篠木が現れる、が!ゼロ年代のエンタテインメントを総括する小柳ハードボイルド―これぞゼロ年代の“野獣死すべし”。

著者等紹介

小柳粒男[コヤナギツブオ]
1987年生まれ。『くうそうノンフィク日和』にて第一回講談社BOX新人賞・流水大賞優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たこやき

7
物語に終始漂う絶望感が何とも言えない。木鷹田、ヤマダ、劉児、それぞれ、「平凡」な存在。だからこその絶望……。物語として、淡々として、ある意味では、だれている感すらあるが、それが逆に絶望感に転じてしまう。1作目から比べると、段違いな完成度になったと思う。2011/03/21

CCC

4
セカイ系にあるまじきスラム的泥臭さ、始終底辺這うような調子。ゼロ年代を総括どころかその息の根を止めに掛かるような強い意気込みを感じた。かなり惹かれるものがある。ただやっぱ文章は読みづらい。見本にしたいくらい見事な悪文。2013/08/14

くろう

1
小戦争の傷跡は、しがないサラリーマン木鷹田に深く焼き付き、彼の心を狂わせていく。ちょいちょい誰の視点か迷子になりながら、読みにくくて進まないところ、面白くてどんどん読めるところがあった。異世界しんじゅく町で見初められた五人の少年少女を道連れに着々と進められる「計画」。正直何を計画してたのかサッパリだったけど、後半の四兄弟が学校を引っ掻き回したり家族ごっこしてたりするのはなんか面白かった。張戸と篠木が何かしてくれんのかなって期待してたけどそんなこともなく。なんか続き出るよみたいな予告あったけどどーなってんの2016/10/02

えだおり

0
シリーズ三作め。前作は『りべんじゃー小戦争〜まち封鎖』。2012/01/28

Gen9

0
前二作と比べると格段に筆力が向上していて、デビュー作からのファンとしては本当に嬉しい。くうそうを貶した人も、これ読んだらたぶん評価改めるんじゃないだろか。BOXからこの人出したのは間違いじゃなかったのだなぁとしみじみ思いました2009/05/29

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