講談社・文学の扉<br> あしたも、さんかく―毎日が落語日和

電子版価格
¥1,155
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

講談社・文学の扉
あしたも、さんかく―毎日が落語日和

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 226p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784062832281
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

おせっかいで空気が読めずクラスで浮いた圭介と、50歳で落語家目指して破門されたじいちゃん。このふたり、マル? バツ?『若おかみは小学生!』の令丈ヒロ子氏が絶賛。
「ダメダメな人にも、そうでない人にも、はてしなくあたたかいお話です。出てくる人みんなの体温があつい! 笑えます!」

小学5年生の3学期、クラスのイベントごとをいちいち仕切りたがる圭介に、幼なじみの春香が「低学年みたいに、やれ応援や、それ特訓やってがんばれるかいな。おせっかいはもう、やめとって」とツッコんだのをきっかけに、圭介は「空気の読めない奴」として、クラスで浮いた存在になってしまった。
そんな圭介の前に、5年前に失踪したはずのじいちゃんが、突然、姿を現した。じいちゃんは、家族のことを顧みずに50歳で仕事を辞めて落語家に弟子入りし、酒でしくじり破門され、あきらめきれずに独演会を開いたはいいが、その費用を孫の圭介の貯金から失敬したという過去の持ち主。
じいちゃんは、アマチュア落語コンクールで優勝して、賞金でお金を返すと大見得を切る。疑いの眼を向ける圭介を、じいちゃんは公園に連れていくと、古新聞を座布団代わりに、さくらんぼの木が頭から生えた男の落語をはなしはじめた。何とも奇妙なストーリーを表情豊かに語るじいちゃんの世界に、圭介はどんどん引き込まれていった??。

1 ありがた迷惑
2 再会
3 さくらんぼ
4 じいちゃんとお父ちゃん
5 バーバー大谷
6 アマチュア落語コンクール
7 皿屋敷
8 じいちゃん、消える
9 入院
10 マネージャー
11 アカンタレ
12 じいちゃん売り込み大作戦
13 光楽師匠
14 あしたも、さんかく


安田 夏菜[ヤスダ カナ]
著・文・その他

内容説明

小学5年生の3学期、やたらと仕切りたがる圭介は、幼なじみの春香に「おせっかい」とツッコまれ、クラスで「空気の読めない奴」と浮いてしまった。そんなとき、失踪したじいちゃんが現れた。50歳でいきなり仕事をやめて落語家に弟子入りし、酒でしくじり破門されておいて、圭介の貯金を勝手に使って独演会を開き、家族の前から姿を消したじいちゃんだ。でも、じいちゃんは、アマチュア落語コンクールの賞金でそのお金を返すと言い出した。半信半疑の圭介だが、じいちゃんの話芸に、どんどん引き込まれていって…。第54回講談社児童文学新人賞佳作受賞作品。

著者等紹介

安田夏菜[ヤスダカナ]
兵庫県西宮市生まれ。大阪教育大学卒業。『あしたも、さんかく』で第54回講談社児童文学新人賞に佳作入選。第5回上方落語台本募集で入選した創作落語が、天満天神繁昌亭にて口演される。日本児童文学者協会会員。「季節風」「こてまり」同人

宮尾和孝[ミヤオカズタカ]
1978年、東京都生まれ。20歳の頃にGOING UNDER GROUNDのジャケットイラストを描いたことをきっかけにイラストレーターとして活動を開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

anne@灯れ松明の火

21
新刊棚で。何となく気になって、読メチェックしたら、絶賛の感想があり、即借り♪ 本当にいい作品だった。良かれと思ってやっていたことが否定され、がっくり落ち込んだ主人公・圭介の前に、ダメダメのじいちゃんが5年ぶりに帰ってきた。さて、この再会で、ダメダメのふたりはどうなる? 読後、改めてタイトルを見ると、”さんかく”の意味がよくわかり、「座布団1枚!」と言いたくなった。第54回講談社児童文学新人賞佳作。『夜明けの落語』と同じ賞だったんだ♪ この賞出身者は要チェックだな(^.^)2014/07/17

nanmatuko

16
爽やかな読後感。中3の生徒が'よかった。今度のビブリオバトルはこれでいく'と言うので、読んでみた。小学高学年あたりにぴったり。2015/10/13

izw

10
「レイさんといた夏」を読み、安田夏菜の全作品を読んでみようと思って読み始めた。2014年に第54回講談社児童文学新人賞で佳作を受賞した作品。50歳で床屋をたたんで、落語家に弟子入りしたとハチャメチャなおじいさんに共感する孫も空気がよめず小学校でトラブルとなったところ、という設定が緊張感があり良い。自分のやりたいことをやり通しつつ、問題がひとつひとつ解決されていくところが心憎い。2017/05/10

頼ちゃん

7
さんかくの意味がわかって、すごくいいことばだなと思った。小学生がよんでくれるといいな。2016/10/02

kolion

7
久しぶりの児童文学。好き勝手なことばかりして周りに迷惑をかけ、落語家志して弟子入りしたら、師匠どついて破門になり、お金がなくなると孫の貯金に手を付ける。そんなおじいちゃんがいろんな挫折を乗り越えてやっと落語を客のことだけ考えてできるのがプロだと悟るまでの道程がよかった。自分の意地を捨てられへんのがアマチュア。なかなかコンクールに通らないのはそのせい?自分の行き詰まりにもちょっと重なった物語。2014/07/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8030668
  • ご注意事項

最近チェックした商品