講談社・文学の扉
ネコをひろったリーナとひろわなかったわたし

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  • サイズ B6判/ページ数 210p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062832250
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

心のシャベルが掘り当てたのは、わたしの本当の望みを伝える声。小6の里菜子は、バラの家でリーナと出会い、自分を見つける。里菜子は小学校6年生。好きなピアノを続けるために音楽学校を受験するのか、それとも近所の公立中学へ進学するのか、まだ答えは出ない。
そんなとき、ピアノ教室の近くにある“バラの家”で、リーナという幼い女の子に出会う。リーナは、里菜子がかつてひろわなかった黒い捨て猫を飼っていた。
口論が増えた両親。自分の進路。不安におしつぶされそうになった里菜子は、ある夜、家をそっと抜け出して、バラの家を目指す。
不思議な体験を通して、里菜子は心の深いところにある“声”に耳をすます。そして選んだのは、自分でも思いもよらない答えだった――。

とき ありえ[トキ アリエ]
著・文・その他

内容説明

里菜子の頭に、あの日のシーンが、またしてもよみがえった。ノアをひろわなかった日のこと。いや、一度ひろってもどしにいった、霧雨の夕方。心のシャベルが掘りあてたのは、わたしの本当の望みを伝える声。黒ネコにみちびかれたバラの家で、里菜子が見つけたものとは。

著者等紹介

ときありえ[トキアリエ]
1951年東京生まれ。ドイツ文学に傾倒して独文科に進むが、結婚を機に渡仏、パリ第3大学に学ぶ。帰国後、児童文学の創作を始める。1989年『のぞみとぞぞみちゃん』で日本児童文学者協会新人賞。「音楽劇」の脚本も手がけ、2013年には文化庁の派遣研修員としてフランスに滞在し、カン市の劇場で研修を行う。英・仏の絵本の翻訳も数多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ベーグルグル (感想、本登録のみ)

40
タイトルにひかれて手に取ったが、題材がいっぱいで何が言いたいのかよく分からずに読了。あとがきの思いはよく理解出来ただけに残念。2020/12/07

ミーコ

33
『ネコ』とタイトルに付いてたら読まずにいられません(笑) 里菜子が出会った不思議な少女リーナは。。。 パラレルワールドなお話・・・だったのですが 親の離婚問題 自分自身の進路 と悩み多き里菜子 震災の事も絡め 皆さんの感想通り、詰め込みすぎ感がありました。でも先が気になる作品で 一気に読みました。最後は希望のある終わりでホッとしました。子供であれ、自分が決めて進むしかないのですね。2019/02/15

itica

23
児童書。父母の不仲と自身の進路、悩み多き小6の里菜子は不思議な少女に出会い、自らの心の声を意識する。著者、とき ありえさんのお孫さんの、震災からの一連の出来事を目にして「子供たちは大人を飛び越えて進んで行く」と子供の力強さを実感されたと言う。たとえ困難に直面しても、それを乗り越える力を子供たちは持っている、と大人は信じ、時に見守ることも必要ということだろうか。 2013/05/06

もずめ

3
複雑2019/01/07

peeping hole

1
ときありえの中では一番微妙。でもやっぱりおれ好みの奇妙なフレーズが出てくる。「そんなにきっぱり右が左かってまで、決められない。でも、右か左か、はすごく重要。あした、それがわかる」。2021/12/06

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