講談社・文学の扉
狛犬「あ」の話

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  • サイズ A5判/ページ数 98p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784062832199
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

西風がふく夜は、雨ふらし様がはいでてくる。何百年に一度だけの夏の夜、
狛犬「あ」と瞳子(とうこ)の大冒険

瞳子は5年生の夏休みに、東山のおばあちゃんのところへ泊まりにいくことになった。
おばあちゃんは子どものころ、昔話に出てくる不思議なものとなかよくなったらしい。どんな友達なのか、まだ瞳子に教えてくれはしない。でも、その友達がいるせいで、大学で昔話の研究をするようになったのだろうと、瞳子は思っている。

※小学中級から

柏葉 幸子[カシワバ サチコ]
著・文・その他

安藤 貴代子[アンドウ キヨコ]
著・文・その他

内容説明

西風がふく夜は、雨ふらし様がはいでてくる。何百年に一度だけの夏の夜、狛犬「あ」と瞳子の大冒険。小学中級から。

著者等紹介

柏葉幸子[カシワバサチコ]
1953年、岩手県生まれ。東北薬科大学卒業。『霧のむこうのふしぎな町』で第15回講談社児童文学新人賞、第9回日本児童文学者協会新人賞を受賞。『ミラクル・ファミリー』で第45回産経児童出版文化賞を受賞。『牡丹さんの不思議な毎日』で第54回産経児童出版文化賞を受賞。『つづきの図書館』で第59回小学館児童出版文化賞を受賞

安藤貴代子[アンドウキヨコ]
1971年、神奈川県生まれ。女子美術短期大学卒業。装画を描くコンペティションVol.8グランプリ受賞。第11回HBファイルコンペ特別賞受賞。『イラストレーション』誌、第141回ザ・チョイスで入選し、注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紫綺

93
児童書『花守の話』の続編。つた子先生シリーズ。母と子、さらにその母と子・・・様々な思いが明かされていく。瞳子の母、京子の祖母を避ける思いも解かり、わだかまりが消えていく。あやかしを絡めながら、母と子、そして孫の心情を描く佳作。2014/06/29

がらくたどん

54
伝承研究をするぶっきらぼうな祖母つた子と好奇心旺盛な孫の瞳子の第2弾。前作初対面で不思議夜桜大冒険を体験した瞳子は夏休みに自分からつた子さんの家にお泊りに。新興住宅地に隣接した旧集落。森の社の狛犬は何故か一体だけ。もう一体は?人が捨てた子どもを浚う「雨ふらし様」の伝説を聞いた夜、風が吹き瞳子のもとに狛犬の「あ」がやってくる。「娘、行くぞ」「奴が動き出した。あとをおう」瞳子が「あ」の背に乗って見たものは。祖母へのわだかまりを消せない母と後悔で手を差し伸べられない祖母のそれぞれの哀しみが瞳子の中で揺れている。2025/03/28

アルピニア

49
【柏葉幸子さん 読書会】シリーズ第二巻。瞳子は、夏休みに「つた子ばあちゃん」の家へ泊まりに行き、近くの山で狛犬が片方しかいない神社を見つける。その晩、狛犬が現れ、瞳子はおばあちゃんの代役として狛犬の背中に乗り、「雨ふらし」を追う。「雨ふらし」が人の子を拐うのを止めなくては!瞳子の活躍で一件落着かと思いきや、話は意外な重い展開に…。切なかったけれど、「あ」が伝えたかったことを、瞳子がちゃんと受け止め、おばあちゃんに話すことができて良かった。2018/12/28

ベーグルグル (感想、本登録のみ)

47
シリーズものと知らずに柏葉さんって事で手に取った。狛犬「あ」と瞳子の物語。事実が明かされるたびに切ない気持ちになりました。2019/07/06

anne@灯れ松明の火

33
新刊コーナーで、「柏葉さんだ!」と借りたが、積読本に登録したら、シリーズ2作目とわかり、1作目の『花守の話』を借りに行って先に読んだ。今回は、おばあちゃんと2人でなく、瞳子1人での冒険。そして、それは、お母さんと おばあちゃんのギクシャクした関係の原因を教えてくれることになる。大人でも答えの出しにくい状況に置かれた小学生。どの選択が正しくて、間違いかなんて決めることはできないだろう。切なく、辛いお話だが、ちゃんとラストには救いがあってホッとする。1が春、今回は夏、あと2冊は続きそう?(^_-)2011/10/05

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