講談社の翻訳絵本
でも、わすれないよベンジャミン

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  • サイズ A4判/ページ数 1冊(ペ/高さ 23cm
  • 商品コード 9784062830614
  • NDC分類 E
  • Cコード C8771

出版社内容情報

小さな男の子ロビンに弟ができたのもつかの間、その子を失うことになった両親の悲しみ、ロビンの当惑と、家族の悲しみからの再生。

ロビンには弟ができました。名前はベンジャミン。とてもかわいくて、「大きくなったらサッカーをしようね」と話しかけます。でも、ベンジャミンは重い病気で、間もなく亡くなってしまいました。
 パパはおこりっぽくなり、ママは泣いてばかり。家はいつもちらかっています。「ベンジャミンは星になったのよ」というママの言葉に、ロビンははしごで上ろうとか、ロケットで行こうなどと考えますが、大人たちは取り合ってくれません。
 学校の先生や、親戚のおばさんが、ロビンの気持ちを聞いてくれました。
 やがて、おばさんから、ママに赤ちゃんができたことを知らされます。生まれてきたのは元気な妹・ブリット。お日さまからもらった金色の髪、お月さまのような白い肌のブリットに、ロビンは「おそらから来たの? ベンジャミンに会った?」と聞くのです。
 ロビンはブリットにベンジャミンのことを話します。暖炉の上にはいつもベンジャミンの写真が飾られ、家族はみんな大切にしています。ロビンはいつもベンジャミンの星に「おやすみ」を言います。
 悲しいけれど、亡くなった子は家族の心のなかに生き、そして命は受け継がれる、ということを感じるお話です。

【著者紹介】
1974年生まれ。生まれつき聴力が弱かったが、補聴器の助けで生活に支障がなくなってからは、ジャズとダンスに夢中になった。チャレンジ精神にあふれ、様々なチャンスを生かしてきた。1992年に学校を卒業したあと、ベルギーのハッセルト市で警察官となる。耳の不自由な少女を主人公にした『ローラのすてきな耳』(朝日学生新聞社・久保谷洋訳)で絵本作家デビュー。同様、この絵本でも、幼い子どもを失うという体験をもとに、自分にとって何より大切なことを表現している。

内容説明

ロビンに弟が生まれました。名まえは、ベンジャミン。「はやく大きくなってね。」ロビンは楽しみです。でも、ベンジャミンは遠くの空へ旅立ってしまいます―。ロビンが体験した、家族の再生の物語。よみきかせ4歳から。ひとりよみ7歳から。

著者等紹介

ネイセン,エルフィ[ネイセン,エルフィ][Nijssen,Elfi]
1974年生まれ。生まれつき聴力が弱かったが、補聴器の助けで生活に支障がなくなってからは、ジャズとダンスに夢中に。1992年に学校を卒業したあと、ベルギーのハッセルト市で警察官となる。耳の不自由な少女を主人公にした『ローラのすてきな耳』(朝日学生新聞社・久保谷洋訳)で作家としてデビュー

ファン リンデンハウゼン,エリーネ[ファンリンデンハウゼン,エリーネ][Van Lindenhuizen,Eline]
1983年、オランダ・メッペル市生まれ。オランダ北部フローニンゲン州のミネルヴァ美術大学でイラストレーションを学んだ。ハッセルトとアムステルダムに本拠を置く出版社クラビス社によって才能を見出され、プロのイラストレーターに。現在カンペン市在住

野坂悦子[ノザカエツコ]
1959年、東京生まれ。1985年にオランダに渡りフランスを経て1990年に帰国。『おじいちゃんわすれないよ』(金の星社)で、産経児童出版文化賞大賞を受賞。「紙芝居文化の会」海外企画推進委員としても活動をつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

anne@灯れ松明の火

16
読メご紹介。隣市図書館で。身近な大切な人を亡くす。あってほしくないことだけれど、誰にもありうること。生まれたばかりなのに、星になってしまった弟ベンジャミン。ロビンは、少しずつその悲しみを乗り越えていく。でも、絶対にベンジャミンのことは忘れない。忘れない限り、ベンジャミンはずっと心の中で生きている。2013/01/17

Shoko

15
図書館。読み聞かせしながら、涙ぐんでしまった。2017/11/25

Cinejazz

13
元気に遊ぶロビンの家に、赤ちゃんが生まれました。弟の名はベンジャミン。「ベンジャミン、はやく大きくなって。一緒にサッカ-しようね。猫じゃらしも採りにいこうね」けれども、ベンジャミンは具合がひどく悪くなり、パパやママと病院に行ってしまいました・・・ベンジャミンは、ロビンンの家に帰らないまま、遠くの空へ旅立っていきました・・・。 子どもに先立たれた親の深い哀しみ、弟を亡くしたロビンの心情を、夜空に輝く星の光に託して語られる、家族再生の物語に涙します。2022/03/13

魚京童!

12
私にもいるのだ、ベンジャミン。でもゴメン忘れ去られたよ。2016/01/27

がる 

9
悲しいのはみんな一緒だよなぁ・・・。2012/05/30

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