出版社内容情報
韓国の宮殿、景福宮。景福宮の様々な建物が緻密なタッチで描かれ、そこで生きる人びとの息吹さえも感じられる美しい絵本です。
景福宮は、朝鮮王朝の宮廷です。王さまのいる正殿に行くためには、光化門、興礼門、勤政門の3つの門をくぐりぬけます。3つの門は、それぞれ荘厳な姿で来訪者を迎えます。政治をつかさどる景福宮の正殿は、勤政殿とよばれており、中庭では王族の婚礼や、即位などの重要な式典も行われます。また、勤政殿の付近にある、思政殿、万春殿、千秋殿とよばれる建物では、王さまと臣下が国の政治の議論を行います。さらに奥に向かうと、王さまが寝起きする康寧殿、王妃が寝起きする交泰殿、国のお祝い事の際に使われる慶会楼、王族が散歩し、くつろぐための香遠亭など、多くの建築物があります。そのどれもが、朝鮮文化の繊細かつ大胆な建築様式で建てられた建物で、目を奪われる美しさです。
この絵本は、そんな景福宮の美しい建物の数々が細部に至るまで描かれ、ページをめくるたびにまるで現地で実際に歩いているような感動を味わうことができます。緻密なタッチで描かれながらも、幻想的で静謐な雰囲気の漂う絵と、シンプルでわかりやすい文章が合わさった、非常に美しい絵本です。
読者対象 小学校中級~一般
総ルビ
内容説明
景福宮は、ソウルの中心にある王宮です。朝鮮王朝時代に王がくらし、国を治めていました。儒教を国の理念とする朝鮮王朝は、礼儀と道徳を重んじ質素を美徳としました。そのため、景福宮は華美な装飾がなく、整然として静かな美しさをたたえています。風水地理にもとづいて建設された王宮は、背景の山々との景観も調和しています。詩や芸術を尊び、衣食住を自然との調和の中においた、朝鮮の人々の穏やかで優雅な暮らしの息吹を今に伝えているのです。
著者等紹介
イスンウォン[イスンウォン]
1977年ソウル生まれ。大学で西洋画を学んだ後、絵本を描きはじめる。2001年韓国出版美術協会公募展で特別賞受賞。2006年ボローニャ国際児童図書展で今年のイラストレーターに選ばれる
おおたけきよみ[オオタケキヨミ]
1969年埼玉県生まれ。白百合女子大学大学院修士課程児童文学専攻修了後、日韓文化交流基金訪韓フェロー、大韓民国政府招聘留学生として延世大学校大学院で博士(教育学)学位取得。東京純心女子大学こども文化学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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