出版社内容情報
小さな女の子の波との追いかけっこ。寄せてははかえす波との無心の遊び。
文もなく、2色だけで、だれの心にもある夏の思い出のきらめきや、ざわめきが表現された絵本。昨年、アメリカで刊行されるや、たちまち世界じゅうから、出版の申し込みが殺到した話題作です。
【対象年齢:5歳から大人まで】
スージー・リー[スージー リー]
著・文・その他
著者等紹介
リー,スージー[リー,スージー][Lee,Suzy]
韓国ソウル生まれ。芸術家、イラストレーター。シンガポール在住。ソウル大学卒業後、ロンドン芸術大学のキャンバーウェル・カレッジ・オブ・アーツ(Camberwell College of Arts)で修士号を取得。絵だけで、ざわめきや光、ぬくもりまでを感じさせる彼女の絵本作品は、世界的に高い評価を得ている。『なみ』は、ニューヨーク・タイムズ紙の2008年のBest Illustrated Children’s booksに選ばれている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
167
字のない絵本ですが浜辺に立った時の風、波の音、匂いを存分に感じることができました。最近は専ら眺めるだけの海だけど(しかも車の中から)、裸足で波打ち際に立ち、頭のなかを空っぽにして波と戯れたい気持ちでいっぱいになりました。2020/08/16
アン
105
砂浜を裸足で駆けてくる少女。打ち寄せる波にカモメたちも一緒にご挨拶。波はすぐそばまで来てくれたけれど少しびっくり。でも「一緒に遊びたいな」。海と友達になりたい少女の声が聞こえてきそうな文字のない絵本。潮風の香りに包まれ、カモメたちと一緒に海と戯れる喜びや躍動感ある水しぶきが印象的です。海からの素敵な贈り物に目を輝かせる少女を浜辺で微笑んで見守るお母さん。「また来るね。」名残惜しそうに手を振って…。水色の空とどこまでも続く広い海。波との無邪気な追いかけっこや貝殻の不思議な煌めき。夏の思い出は心の宝物。 2020/08/02
Willie the Wildcat
74
戯れる。自然と、そして生き物と・・・。”左右のページ”で陣取り合戦!?カモメが応援団。”自然”からお土産も粋だなぁ~。(笑)楽しい思い出一杯!絵は、黒と青の2色の水彩画。2色が”融合”するのがミソ。(遊び終わって帰る前に)波打ち際で手を洗う少女の表情が、とても印象に残る。まるで、感謝を込めたお礼と挨拶をしている感じ。お気に入りの一冊!2014/03/22
紫 綺
65
今話題の韓国絵本作家。2022年国際アンデルセン賞・画家賞受賞。黒と青の二色で描くシンプルな世界。躍動感がスゴい‼️2022/07/30
ぶんこ
63
文字も無く、色数も少ないのに・・とっても多くの海と女の子のはしゃぎが伝わってきました。少しずつ波に寄っていく女の子。波さんも女の子と遊ぶのを楽しんでる?大きな波がザブ〜ンときて、びっしょびしょ。あかんべをしたお返しかな。鳥さんたちも一緒に遊んで楽しそう。素敵な絵本でした。2023/08/30