出版社内容情報
読みやすい総ルビ、カラーさし絵、本文中の豊富な用語解説で、古典文学にはじめて出会う子供の理解を助ける、文学全集の決定版平安時代末期に成立した『とりかえばや物語』は、内気で女性的な若君と、男性的で快活な姫君とが、それぞれ女装して、男装して生きていくことで展開する王朝の物語である。「男女をとりかえたい」との父親の願いが、そのまま物語のタイトルになっている。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。
田辺 聖子[タナベ セイコ]
著・文・その他
内容説明
平安時代末期に成立した『とりかえばや物語』は、内気で女性的な若君と、男性的で快活な姫君とが、それぞれ女装して、男装して生きていくことで展開する王朝の物語である。「男女をとりかえたい」との父親の願いが、そのまま物語のタイトルになっている。源平の動乱の直前で、貴族社会は爛熟のあとの退廃に向かい、人々の心に不安が漂い始めた時代を反映してか、この物語には、ゆがめられた形の複雑な愛情表現や心理描写がなされており、それゆえにこそ、現代にも通じる文学としての地位を保っている。
著者等紹介
田辺聖子[タナベセイコ]
1928年、大阪市に生まれる。樟蔭女子専門学校国文科卒業。放送作家として活躍したのち、小説に専念。1956年『虹』で大阪市民文芸賞、1963年『感傷旅行』で芥川賞、1987年には『花衣ぬぐやまつわる…』で女流文学賞を受賞。旺盛な作家活動のなかで、造詣の深い古典分野での作品も多い。1993年『ひねくれ一茶』で吉川英治文学賞を受賞。2008年文化勲章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kagetrasama-aoi(葵・橘)
花林糖
ももぞう
ワカメちゃん。
ふみ