出版社内容情報
上場企業800社に“突然死”の危機!
中央青山監査法人の崩壊が、無数の企業を上場廃止の瀬戸際まで追い込んだ! JALがなぜ苦しんでいるのか、株式市場がなぜ大混乱したのか、すべての答えがここにある――。内部資料を独占入手したジャーナリストが活写する、誰も報じなかった「迫真のドラマ」。
「絶対に自主清算すべきじゃない! クライアントに対してどう責任をとるんだ。自分たちの手で潰すのか!」
「ウチはもう潰れているんだ。潰れるか潰れないかの議論をしているんじゃない。社員やスタッフ、その家族を合わせて1万人以上の関係者を路頭に迷わせないようにする方策を探っているんだよ!」
内容説明
2007年7月、日本監査界の巨人が姿を消した。みすず監査法人―かつて中央青山監査法人として、四大監査法人の一角を占めてきた名門である。カネボウ粉飾決算事件で所属会計士が逮捕され、監査への「疑いの眼」を生じさせた“張本人”が自主解散へと追い込まれる過程には、外資の策略、獅子身中の虫による内乱、金融庁との壮絶な攻防など、凄まじい闘いが存在した。名門監査法人はなぜ、自ら組織を解体せざるを得なかったのか。その死が開いた“パンドラの箱”には何が入っているのか。JALに代表される、“厳しい監査”は今後、企業にどのような影響を与えていくのか―。
目次
プロローグ 覚醒
第1章 予兆
第2章 強制捜査
第3章 分裂
第4章 vs.金融庁
第5章 辞任
第6章 包囲網
第7章 分岐点
第8章 解体
エピローグ 遺訓
著者等紹介
種村大基[タネムラヒロキ]
共同通信社経済部記者。1970年生まれ。92年、早稲田大学卒業。建設やエネルギー、経済産業省、財務省、証券、銀行などを担当。独自の取材網を駆使して、産業再生機構問題、金融機関の不良債権処理問題、一連の粉飾決算・監査法人問題を取材してきた。USCPA(米国公認会計士)合格(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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