内容説明
夫とユースホステルと30万人の「子どもたち」を愛し、明治から平成まで、笑顔で生き抜いた97年の歳月。大切な人々を失っても、目の前に困難が立ちふさがっても、涙を拭いて乗り越えられたのはなぜなのか。90歳を過ぎてかかった大病から回復し、いまも世界中を飛びまわって、1時間立ったままで講演するエネルギーの秘密はどこにあるのか。いつでも、どこでも、どこまでも元気なおばあちゃんが、山あり谷あり、波瀾万丈の日々を振り返って、宝石のような「生きる知恵」を教える。
目次
第1章 母の教え
第2章 昭和二十年八月六日
第3章 マライーニ先生とマッカーサー元帥
第4章 四畳半一間のユースホステル
第5章 パパ、さようなら
第6章 はじめての海外旅行
第7章 息子、嫁、孫
第8章 百歳の青春
著者等紹介
森岡まさ子[モリオカマサコ]
明治43年、広島県甲奴郡生まれ。女学校で英語を学んだ後、大阪の大丸百貨店に勤務する。昭和6年、新聞記者をしていた森岡敏之と結婚。その後、高名な日本研究家で文化人類学者のフォスコ・マライーニ氏の秘書を務める。昭和20年8月、広島市中心部で夫が被爆。戦後、原爆症に苦しむ夫を抱え、学校経営などを経て、昭和34年、広島県初の民営ユースホステル「MGユースホステル」を開業。以後、合計約30万人にのぼる若い宿泊者を温かくもてなし、「森岡ママ」と慕われる。夫の死後はユース経営の傍ら、世界中の「子どもたち」を訪ねて講演や文化交流活動を行う。平成13年、91歳で結腸腫瘍を患うが、手術に成功。「人との出逢いを宝だと思えば幸せになれる」という独自の人生哲学が人気を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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