出版社内容情報
日本人の油田をつくった、”海賊”を超えるスケールの男がいた。山下太郎という戦後最大の傑物を、『天皇の料理番』著者が活写するその男、山下太郎は、満州で莫大な財産を築くも、敗戦ですべてを喪った。しかし、戦後復興の核心となる石油を欧米制に依存している現実を危惧し、69歳でアラビア石油を創業。世間から“山師”と揶揄されながら、中東で「日の丸油田」を見事打ち立てた――。日本近代興亡の中で成功と没落、再興を成し遂げた、忘れられた破格の豪傑・山下太郎を、『天皇の料理番』著者が描ききる!
青年の大志
人を恋うる
世の中へ
成金のころ
中国の米
大瓦落
曠野
満洲太郎
むかしの人
楠木の流れ
転落
鉄の島
燃える水
かさなる偶然
新しい出発
熱砂の中
もう一つの山
金の卵
杉森 久英[スギモリ ヒサヒデ]
著・文・その他
内容説明
その男、山下太郎は、満洲で莫大な財産を築くも、敗戦ですべてを喪った。しかし、戦後復興の核となる石油を欧米資本に依存している現実を危惧し、69歳でアラビア石油を創業。世界から“山師”と揶揄されながら、中東で「日の丸油田」を見事打ち立てた―。日本近代興亡の中で成功と没落、再興を成し遂げた、忘れられた破格の豪傑・山下太郎を、『天皇の料理番』著者が描ききる!
著者等紹介
杉森久英[スギモリヒサヒデ]
1912(明治45)年、石川県七尾市に生まれる。東京帝国大学国文学科卒業後、熊谷中学校(現・埼玉県立熊谷高等学校)教員、中央公論社、大政翼賛会文化部、日本図書館協会などを経て、戦後に河出書房に入社。『文藝』編集長などを務めながら、自らの作品を『中央公論』に発表、その後に退社し、作家専業となる。『天才と狂人の間』で第47回直木賞を受賞。とくに伝記小説を多く手がけ、『近衛文麿』(第41回毎日出版文化賞受賞)など多数の作品がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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