講談社+α文庫<br> 旧暦で日本を楽しむ

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講談社+α文庫
旧暦で日本を楽しむ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062815536
  • NDC分類 449.81
  • Cコード C0176

出版社内容情報

日本人が実感として心地よく感じられるのは、実は”陰暦”。節分、ひな祭り、七夕、夏祭…… かつての暦で本来の暮らしを取り戻す。「願わくは花のもとにて春死なん その如月の望月のころ」
――そう西行が歌った”如月”は2月じゃない?

「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」
――奥の細道で芭蕉が聴き入った5月に蝉はいないはず?

織姫と彦星が出会うはずの七夕はなぜ梅雨の真っ最中?
赤穂浪士が吉良邸に討ち入ったのは12月14日じゃなかった?
お正月とは、春の到来を祝うイベントだった?

これらはすべて、暦のいたずらによって起きたこと。
花鳥風月を愛でる日本文化はもはや失われたと思われているけれど、著者は、私たちの中にひそんでいる情緒は今も健在だと考える。日本人が実感として心地よく感じられる季節の移ろいを、「陰暦」を通して蘇らせる。

 まえがき
 陰暦でめぐる忠臣蔵
初春
 若菜摘みの季節がやってきた
 木曾義仲を慕った松尾芭蕉

 西行忌と冬の桜
 桃の節供を陰暦で迎える
 増上寺に「花祭り」を訪ねて
 京の桜と夏越の祓

 端午の節供
 田の神と共に生きた日本人
 夏祭りは新暦か旧暦か
 変わりゆく五月雨の景色
初秋
 七夕こそぜひ旧暦で
 岩手と東京の盂蘭盆会
 蝉時雨と八朔の雪
 奥会津で焼畑に挑む

 東北の秋、東京の秋
 中秋の名月と月見寺
 着物は新暦・旧暦併用がいい
 後の月見と秋を愛でる心
初冬
 神在月と日本神話
 浅草・長国寺の酉の市を歩く
 炉開きと亥の子餅
 京の顔見世と藤沢遊行寺の「一つ火」

 羽子板市と平日の蕎麦酒
 去年今年貫くものは鐘の音
初春
 劇場の正月飾りと小正月の水木団子
 豪雪の奥会津で伝統を受け継ぐ人々
 「春立ちてまだ九日」の九州への旅
 あとがき
 参考文献


千葉 望[チバ ノゾミ]
著・文・その他

内容説明

「願はくは花のもとにて春死なんその如月の望月のころ」―そう西行が詠んだ“如月”とは2月じゃない?織姫と彦星が出会うはずの七夕はなぜ梅雨の真っ最中?赤穂浪士が吉良邸に討ち入ったのは12月14日じゃなかった?3月3日のひな祭りを祝うのに、ハウス栽培の桃の花しかないのはなぜ?…これらはすべて暦のいたずらによって起きたこと。失われつつある日本古来の季節感、花鳥風月を愛でる日本人の心を「旧暦」を通して蘇らせる。

目次

陰暦でめぐる忠臣蔵
初春(若菜摘みの季節がやってきた;木曾義仲を慕った松尾芭蕉)
春(西行忌と冬の桜;桃の節供を陰暦で迎える ほか)
夏(端午の節供;田の神と共に生きた日本人 ほか)
初秋(七夕こそぜひ旧暦で;岩手と東京の盂蘭盆会 ほか)
秋(東北の秋、東京の秋;中秋の名月と月見寺 ほか)
初冬(神在月と日本神話;浅草・長国寺の酉の市を歩く ほか)
冬(羽子板市と平日の蕎麦酒;去年今年貫くものは鐘の音)
初春(劇場の正月飾りと小正月の水木団子;豪雪の奥会津で伝統を受け継ぐ人々 ほか)

著者等紹介

千葉望[チバノゾミ]
1957年岩手県生まれ。1980年早稲田大学文学部日本文学専修。ノンフィクション・ライターとして、人物インタビューやルポ、書評などを執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てくてく

6
花見や月見や祭りはやはり体感として旧暦の方が合っているのだろう。その新暦と旧暦のずれに注目しながら四季の情景を綴ったエッセイで、気軽に読み終えた。2015/08/02

mmaki

1
七夕のたびに毎年思う。新暦だと梅雨の時季で星なんて見られないから意味ないよね、って。でも、着物を着るときに新暦に合わせるか旧暦に合わせるか、どっちにしろいろいろ難しい、というのはそうだと思う。2015/09/17

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