内容説明
金融ビッグバン以降、規制緩和、金融自由化が推し進められた結果、官僚統制は急速に衰え、日本は米国流の新自由経済に大きく舵を切った。そこにあるのは「欲望」の全面的な肯定である。しかし、ルールはなくとも護らなければならないモラルや不文律は存在する!堀江貴文らベンチャーの若手どころか、堤義明などひとかどの経営者にまで染みついた「金儲けさえすれば手段は問わない」品格なき男たちの行動を詳述し、日本経済の歪みと影をあばく。
目次
序章 朝鮮総連と新興市場を結ぶ「犯罪の連鎖」
第1章 金融ビッグバンと新井将敬事件
第2章 市場の創設と孫正義&北尾吉孝の「功罪」
第3章 堀江貴文&村上世彰の「罪」と「源流」
第4章 高橋治則の「復活」と「金融テクニック」
第5章 「秩序」とぶつかる外資・ファンド・事業会社
第6章 増加する「プライベートバンカー」「国境を越える詐欺」
第7章 不動産を金融商品にした「比例報酬の長者」たち
第7章 「情報開示」と「粉飾捜査」でカリスマの退場
終章 資本の暴走を制御する「国家の役割」「企業の自覚」
著者等紹介
伊藤博敏[イトウヒロトシ]
1955年、福岡県に生まれる。東洋大学文学部哲学科卒業。編集プロダクション勤務を経て、1984年よりフリーライターとなり、経済事件取材などを中心に活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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