内容説明
太平洋戦争で、唯一の肉親である母と、戸籍や本名まで失くし、社会の底辺でもがきながら、戦後の混乱期を駆け抜けた男「ハヤト」。浮浪児から窃盗団に、そしてアメリカに密航し35年間全米中をさまよった。未来を切り開くために。本書は戦後、数多く存在した戦災孤児の話である。そこには悩める現代の日本人が取り戻すべき、熱き生き方のヒントがある。ひたむきさ、前向きさ、弱者に対する愛情が詰まった、魂を揺さぶるノンフィクション。
目次
第1章 母を呼ぶ声
第2章 わが心の友
第3章 美津子への歌
第4章 日本からの脱出
第5章 アメリカ逃亡記
第6章 和子との絆
最終章 とこしえの果てに
著者等紹介
村上早人[ムラカミハヤト]
本名、及び生年月日、出身地は不明(戦争により、戸籍が失われているため。1940年東京都生まれとされている)。母親を亡くし、窃盗団の一味に身を落とす。その後、丁稚奉公して働くも偏見から続かず、アメリカに渡った。現在はプロモーター、ビジネスコーディネーターなど幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Wisteria
9
東京大空襲で戦災孤児になったハヤトがアメリカで永住権を取得するまで。誤解を恐れずに言えば、めちゃめちゃ面白かった。アメリカに密航するまでの浮浪児生活は涙なしには読めず、アメリカでの不法滞在生活は時に痛快。ものすごくエネルギッシュな人物。美律子姉さん、和子さん、藤岡体慰山先生、ジェンスン移民官、山手線六羽ガラスの仲間、一人一人の思いが痛いほど胸に迫る。もっと広く読まれるべき本だと思う。今だからこそ。2017/09/23
toshio
1
映画【ミリキタリの猫】、小説【二つの祖国】。 戦時下の日系人の受けた差別、本当に心が痛む。 ツールレーク刑務所。3つの作品に共通して登場する。アメリカに行く機会があったらぜひ訪れてみたい。2008/06/14
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