出版社内容情報
「9年に及ぶ難行苦行」の末、ついに完訳! 「ビアスの笑いは根底に憎悪や嫌悪感を持つ苦い笑いである」文豪はいかに訳出し、読者を笑わせたか!?巻末に「『悪魔の辞典』新訳の悪夢」を再録。ついに文庫化
アンブローズ・ビアス[アンブローズ ビアス]
著・文・その他
筒井 康隆[ツツイ ヤスタカ]
翻訳
内容説明
本邦で過去3度にわたる名訳・迷訳を超えて、9年におよぶ難行苦行の末、ついに完訳!筒井康隆、唯一の翻訳書を上下2巻で完全文庫化。下巻はM~Z。“ビアスの笑いは根底に憎悪や嫌悪感を持つ苦い笑いである”(「『悪魔の辞典』新訳の悪夢」より)。その辛辣なビアスの世界を、スラップスティックの鬼才はいかに料理し、読者を震撼させたか!?巻末に「日本語五十音索引」付き。
目次
MACE(職杖)‐MYTHOLOGY(神話)
NECTAR(ネクター)‐NOVEMBER(十一月)
OATH(宣誓)‐OYSTER(牡蛎)
PAIN(苦痛)‐PYRRHONISM(ピュロニズム・絶対懐疑主義)
QUEEN(女王)‐QUOTIENT(商(割算の答え))
RABBLE(烏合の衆)‐RUSSIAN(ロシア人)
SABBATH(安息日)‐SYMBOLIC(象徴的な)
T‐TZETZE FLY(ツェツェ蝿)
UBIQUITY(遍在)‐UXORIOUSNESS(妻のろ)
VALOR(武勇)‐VOTE(投票)〔ほか〕
著者等紹介
ビアス,アンブローズ[ビアス,アンブローズ][Bierce,Ambrose]
1842年、アメリカ・オハイオ州に生まれる。小説家、ジャーナリスト。ハイスクール卒業後、新聞社の印刷所で働きはじめる。南北戦争では北軍に加わり、武勲をたてる。文筆で身を立てようと志し、1868年、「ニューズ・レター」紙ではじめた鋭い風刺の時事評論が大評判となる。当代髄一のコラムニストとしての評価を得る一方、小説も発表。1909年から12年にかけて、『アンブローズ・ビアス全集』(全12巻)を自ら編集する。1913年、革命さなかのメキシコへ旅立ったまま消息を絶つ
筒井康隆[ツツイヤスタカ]
1934年、大阪市に生まれる。小説家、劇作家、俳優。同志社大学文学部を卒業。1960年、SF同人誌「NULL」を創刊。同誌掲載の「お助け」が江戸川乱歩に認められ、作家活動をはじめる。『虚人たち』で泉鏡花文学賞、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、『ヨッパ谷への降下』で川端康成文学賞、『朝のガスパール』で日本SF大賞、『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。1997年、フランス政府よりシュバリエ章、2002年に紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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