講談社+α文庫<br> 航空機事故50年史―第一人者がはじめてすべてを明かす

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講談社+α文庫
航空機事故50年史―第一人者がはじめてすべてを明かす

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  • サイズ 文庫判/ページ数 313p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062811989
  • NDC分類 538.88
  • Cコード C0195

内容説明

飛行の歴史は、事故の危険性との闘いの歴史だ。技術者たちは、乗客の安全を守るために、日々開発・改良を繰り返し、もっとも安全な交通手段として確立させた。しかし近年になり、最先端のテクノロジーを結集させた機体は、過去には稀だった「予想だにしない原因」による事故を増加させるようになってしまった。航空史上、重要な意味を持つ事故88例を取り上げ、技術の進化とともに変貌し、異常性を増す航空機事故の歴史を振り返る。

目次

第1章 技術の進歩と事故の変貌
第2章 旅客機登場までの五〇年
第3章 前期の事故―一九五〇年代半ばから一九八〇年代前半まで
第4章 中期の事故―一九八〇年代後半から一九九〇年代前半まで
第5章 後期の事故―一九九〇年代後半から現在まで
第6章 原因と趨勢
第7章 飛行安全のために

著者等紹介

加藤寛一郎[カトウカンイチロウ]
1935年、東京都に生まれる。1960年、東京大学工学部航空学科卒業、川崎重工業入社。アメリカ・ボーイング社を経て、1971年、東京大学工学部航空学科助教授、1979年、同学科教授、1996年、同大学名誉教授。1996年から5年間、日本学術振興会理事。2004年から防衛省技術研究本部技術顧問。工学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nob

10
航空業界で特に重要な88の航空機事故を網羅的に紹介した本で、一つ一つの事故の紹介は簡素。事故は著者の主観で選んでいるというのは重々承知していることだが、それでも一部選択に疑問が残る。例えばB727の原因不明の墜落事故や操縦士の自殺事件を取り上げるのに、黎明期だから起きた雫石事故や最多の死傷者を出したテネリフェ空港衝突事故を取り上げていない。あと事故調査過程や事故をふまえての業界改善を知りたかったので少し物足りなさを感じてしまった。ただ業界全体で安全になっているということを再確認できる内容なのは良かった。2018/07/18

らぴ

9
航空機事故関係の本は色々読んでいるが、墜落事故がほとんどだったのでこの本にあるような離陸の失敗例など、初めて知るものも多かった。簡潔でわかり易かった。2010/04/17

ノチヲ

2
なぜ今の飛行機が無事に飛んでいるかと言うと先人の失敗があるから。と言うことがわかるね。いろいろチェックリストや制約が多いのも過去にいろいろあったからであって、過去を知っているのと知らないのでは考え方に大きな差が出るよね。歴史は大事だ。事故のチョイスがちょっと残念なのと監査的な記述がもったいない。

無謀庵@Reader

0
ひとつの事故についての記述はあっさりしてるけど、多く収集して分類して共通点を見出し、なぜ飛行機事故が起こるかをよく分析する。技術が成熟し、それでもまさかが避けられない。今年は、まさかそこにあるとも思われなかった大型防空システムが旅客機を誤射(?)した、なんていう新たなまさかが起きた。2014/08/17

ゲンゲン

0
読み終わった途端に今朝ウクライナでマレーシア航空の旅客機が堕ちた。事故か事件かの真相は分からない。それはさておき、ここに書かれている課題や問題点は、我々が目の当たりにしている原発の安全性問題に当てはまるように思えた。飛行機事故の半分くらいがパイロットによる人災と誰もが予想できなかったいわゆる想定範囲外のことによるものだ。飛行機事故によって「もう飛行機を飛ばすな」という意見がないことからも原発事故と異なり最小化した事故の損失よりも飛行機によって生み出される経済効果が大きいと世間が許容してるのからだろう。2014/07/18

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