講談社+α文庫
「人民中国」の終焉―共産党を飲み込む「新富人」の台頭

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  • サイズ 文庫判/ページ数 381p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062810678
  • NDC分類 302.22
  • Cコード C0195

内容説明

改革・開放の中で莫大な財を成し、共産党指導部に接近、政策を左右するほどの「権力」すら手にした「新富人」による支配が始まった。深まりゆく中国社会の「断裂」。搾取や不平等がない「人民中国」はもはや幻想だ。今なお洞窟住居に住むことを強いられ極貧にあえぐ地方の村から、億単位の難民が、摩天楼の立ち並ぶ大都市になだれ込む。貧富の差、政治腐敗への不満。政権に憚ることなく、利害を剥き出しにした戦いがこの国を揺るがす。

目次

序章 「人民中国」の終焉
第1章 「上海一の金持ち」の凋落
第2章 不動産バブルの淵「黄金地帯」の悲劇
第3章 新富人「最後の晩餐」
第4章 新支配層の誕生と「社会の断裂」
第5章 都市を包囲する農民の群れ
第6章 胡錦涛「親民路線」の本質
第7章 「人民外交」との決別
第8章 新たな「反日」の台頭
終章 新富人が導く中国
補章 現代中国「格差」の本質

著者等紹介

清水美和[シミズヨシカズ]
1953年、愛知県に生まれる。京都大学経済学部を卒業後、中日新聞社(東京新聞)に入社。三重総局、東京本社社会部、特別報道部を経て、1987年、北京語言学院(現・北京語言文化大学)で中国語研修。香港特派員、北京特派員、米コロンビア大学東アジア研究センター客員研究員などを経て、1999年、中日新聞中国総局長となる。2006年より東京新聞論説委員。『中国農民の反乱―隠された反日の温床』(講談社+α文庫/アジア太平洋賞特別賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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やご

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急速に変貌する現代中国を、表面化してきた社会的身分格差の問題を切り口に報告したもの。だれもが「等しく貧しかった」頃から20年かそこらでこれだけ変わったということがまず驚きですが、まがりなりにも共産主義を掲げる政党の支配下でバブル期の日本をもっと過激にしたような現象が起きているというのは、もう言葉になりません。 (続く)→ https://gok.0j0.jp/nissi/0070.htm2007/02/18

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