内容説明
遺伝子解明の第一人者である著者は、常識を超えた奇想天外な発想と信念で、遺伝子の全容や遺伝子とストレスの関係について科学的に解明し、笑いが血糖値を下げることまで検証している。その研究の姿勢は、不利な環境を跳ね返しての実現への強い意欲と、生命現象への畏敬と熱情に溢れ、読む人の心を感動させずにはおかない。著者が自身の生命科学探究について記した渾身の書。
目次
第1章 「絶対にできる!」世紀の大発見へ
第2章 ナイト・サイエンスで闇に光が
第3章 科学者の陥る誘惑と罠
第4章 天国と地獄!アメリカ研究武者修行
第5章 科学は遊びだから面白い
第6章 馬鹿力がスイッチ・オン
第7章 お金はあとからついてくる
第8章 マウスのおかげで大発見
第9章 触発、刺激が創造を生む
第10章 いのちとはいったい何事か
終章 笑いや感動が遺伝子をオンにする
著者等紹介
村上和雄[ムラカミカズオ]
1936年、奈良県に生まれる。京都大学大学院博士課程を修了。米国オレゴン医科大学研究員、米国バンダービルト大学医学部助教授を経て、1978年、筑波大学応用生物化学系教授となり、遺伝子の研究に取り組む。高血圧の黒幕である酵素「レニン」の遺伝子解読に成功、世界的に脚光を浴びる。1996年、日本学士院賞を受賞。筑波大学名誉教授。国際科学振興財団バイオ研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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