出版社内容情報
「そもそも、『カミソリ』を形成したものは何だったのだろうか。本人が生れ持った資質の他に、何が作用したのだろうか」(下巻・「解説」より)
筑紫哲也氏(ジャーナリスト)推奨!
中曽根内閣の官房長官で辣腕を振るい、歴代の政権にも隠然たる影響力を持った男・後藤田正晴――混乱する政局を舌鋒鋭く斬り、“カミソリ”の異名を取った彼の直言は、各界から幅広い支持を得てきた。そんな著者が自らの波瀾の人生を振り返った、貴重な戦後政官界の秘史が本書である。上巻は、軍隊時代から内務省、警視庁などを経て、警察庁長官、田中角栄内閣の官房副長官を歴任し、田中派議員として台頭するまでを収録している。
※本書は、1998年6月に小社より刊行された『情と理――後藤田正晴回顧録』に一部加筆・修正を加えたものである。
後藤田 正晴[ゴトウダ マサハル]
著・文・その他
御厨 貴[ミクリヤ タカシ]
監修
内容説明
中曽根内閣の官房長官で辣腕を振るい、歴代の政権にも隠然たる影響力を持った男・後藤田正晴―混乱する政局を舌鋒鋭く斬り、“カミソリ”の異名を取った彼の直言は、各界から幅広い支持を得てきた。そんな著者が自らの波瀾の人生を振り返った、貴重な戦後政官界の秘史が本書である。上巻は、軍隊時代から内務省、警視庁などを経て、警察庁長官、田中角栄内閣の官房副長官を歴任し、田中派議員として台頭するまでを収録している。
目次
第1章 人間の運勢を実感させられた軍隊時代―内務省入省、徴兵、そして敗戦
第2章 人心の荒廃に日本の将来を悲観―内務省に復帰、警視庁へ
第3章 警察の組織・人事の刷新に全力を注ぐ―内務省解体、そして警察予備隊創設
第4章 いつ革命が起きても不思議ではなかった―血のメーデー、機動隊創設
第5章 政治家の力と官僚の力―自治庁、自治省の時代
第6章 警察人事はいかにして機能してきたか―警察庁へ戻る
第7章 事件多発に最高責任者の孤独を―警察庁次長、そして長官
第8章 田中内閣の政治指導の様式に明と暗―内閣官房副長官時代
第9章 人間がまるで変わった二回の選挙―参院選、衆院選、ロッキード事件
第10章 最大派閥・田中派内での仕事―新人議員として
著者等紹介
後藤田正晴[ゴトウダマサハル]
1914年、徳島県美郷村(現吉野川市)に生まれる。1939年、東京帝国大学法学部卒業。2005年9月19日、91歳で死去。1976年に衆議院議員に徳島全県区より初当選、以後7期連続当選。その間、法務大臣、副総理などを歴任。中曽根内閣では他派閥である田中派から官房長官に異例の抜擢をされ、以降通算3期を勤めた。鋭い舌鋒や認識力から“カミソリ後藤田”とあだ名され、長く権力の中枢に在った。内閣危機管理室の創始者としても知られる
御厨貴[ミクリヤタカシ]
1951年4月27日、東京都に生まれる。東京大学先端科学技術研究センター教授。専門は、日本政治史。東京大学法学部卒業後、同助手、東京都立大学法学部教授、政策研究大学院大学教授を経て、現職。東京都立大学名誉教授。アメリカ流のオーラル・ヒストリーの手法を日本に持ち込んだ。1996年、『政策の総合と権力』でサントリー学芸賞、1997年に『馬場恒吾の面目』で吉野作造賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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