再発見日本の哲学
吉本隆明―詩人の叡智

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  • サイズ B6判/ページ数 265p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062787659
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0310

出版社内容情報

歿後1年、ついに出た決定版。厖大多岐にわたる吉本隆明の思想をその出発点から一貫する哲学として明解かつ鮮やかに読み解いた快著。

歿後1年、ついに出た決定版! 吉本隆明ほど多様かつ厖大な思索を展開し、著作を残した思想家も珍しい。『共同幻想論』『言語にとって美とはなにか』『心的現象論 本論』『最後の親鸞』『初期歌謡論』『ハイ・イメージ論』などなど、主著とされる著作も数多い。その全容を、初期の出発点から最晩年まで検証。すべての思索に一貫して流れる思想を、初期詩篇「固有時との対話」の哲学に見出す画期的力作。すべての根源は、ここにあった。そして、詩的思想こそが、吉本の本質であった。

【著者紹介】
1955年生まれ。東京大学大学院博士課程修了。現在、東京大学文学部教授。専攻は、日本倫理思想史。主な著書に、『本居宣長』(ぺりかん社)、『神道の逆襲』(サントリー学芸賞受賞)、『武士道の逆襲』(いずれも、講談社現代新書)などがある。

内容説明

すべての根源は、ここにある!詩「固有時との対話」に、初期の論考から『共同幻想論』『言語にとって美とはなにか』などの主著、そして最晩年の思索にまで一貫する思想の全貌を見通す、画期的力作登場。

目次

序章 見取り図
第1章 思索の原点(「地獄のやうな青春の宿題」;純体験のかたち;戦争協力詩と日本的近代自我)
第2章 固有時との対話(題名及び題辞をめぐって;現存の基底へ;存在を交換する場所)
第3章 詩的思想の展開

著者等紹介

菅野覚明[カンノカクミョウ]
1956年生まれ。東京大学文学部卒業。同大学院博士課程単位取得退学。現在、東京大学教授。専攻は、倫理学、日本倫理思想史。おもな著書に『神道の逆襲』(サントリー学芸賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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トックン

0
吉本隆明の思想が吉本自身の詩を通して解説されていて、わかりやすかった。詩(文学、芸術)と批評(理論的なもの)や内部世界と外部現実を分けて考える吉本さんの思想をおっていると、『虚構内存在』で読んだ筒井康隆氏の夢(フィクション)を治外法権の通用する場と捉える思想と似ているなとも感じた。いずれにしても吉本氏の思想は、個人主義的で個の自立に徹底してこだわったことが伝わってきた。2013/10/19

しく

0
呉智英の『吉本隆明』も読みましたが、あちらとは違い、この本は吉本の政治的な言動を取り扱っておらず純粋に吉本の思想的な部分にスポットを当ているので、思想的な変遷を追いたいのなら多分こちらの方がいいでしょう。2013/04/01

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