再発見日本の哲学
佐藤一斎―克己の思想

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  • サイズ B6判/ページ数 278p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062787512
  • NDC分類 121.55
  • Cコード C0310

出版社内容情報

「言志四緑」の思想家は何をもたらしたのか。西郷隆盛が終生、私淑してやまなかった幕末の儒者・佐藤一斎。『言志四録』の何が西郷を動かし、近代日本に影響を与える思想だったのか、明快に解き明かす。

目次

第1章 立志と学
第2章 学の理論―天、仮己、真己
第3章 学を実践する場面―なぜ静坐するのか
第4章 心の霊光への道のり(一)欲を慎み、口を慎む
第5章 心の霊光への道のり(二)行から心へ
第6章 独立する自己
第7章 死を畏れざる理―運命論と死生観
補章 西郷南洲と佐藤一斎

著者等紹介

栗原剛[クリハラゴウ]
1975年、神奈川県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士号(文学)取得。専攻は、倫理学、日本倫理思想史。現在、東京大学大学院人文社会系研究科次世代人文学開発センター研究員。都留文科大学比較文化学科非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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きいち

28
『言志四録』で知られる幕末の儒学者、佐藤一斎。渡辺崋山や佐久間象山、中村正直の師であり、西郷隆盛が私淑。武士臭が強すぎて敬遠していたが、人生百年に向き合う先達のひとりだと薦められ、開いてみると最初に大坂の懐徳堂で学んだと知り、手に取った。◇学び続け、緊張感を持ち続ける生き方は、確かに今の世のもの。完成してしまうことなく、宙づりになりながら。天こそが自己を証する、というのはプロテスタンティズムとも近そうだ。◇それにしてもこの「独立した自己」は、主君が必要な武士の思想ではないな。さすが懐徳堂仕込み、なのかも。2017/12/29

メルセ・ひすい

0
9-40 赤21 ゛近代日本の原型を探求する゛ 専門的論考・解説書 門下に渡辺崋山 佐久間象山 象山は吉田松陰の師。一斎は「学は立志より要なるは莫し」 幕末に生きた儒学者・佐藤一斎と、彼の思想に深く私淑し、著書「言志四録」に影響を受けた西郷隆盛。志と学の内実を「言志四録」に沿って詳細に追いながら一斎の思想を哲学として検討し、近代日本に与えた影響を考察する。2007/12/24

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