出版社内容情報
歌野 晶午[ウタノ ショウゴ]
著・文・その他
内容説明
“頭狂人”“044APD”“axe”“ザンギャ君”“伴道全教授”。奇妙なハンドルネームを持つ5人がネット上で仕掛ける推理バトル。出題者は実際に密室殺人を行い、トリックを解いてみろ、とチャットで挑発を繰り返す。謎解きゲームに勝つため、それだけのために人を殺す非情な連中の命運は、いつ尽きる!?
著者等紹介
歌野晶午[ウタノショウゴ]
1961年千葉県生まれ。東京農工大卒。’88年、島田荘司氏の推薦を受け『長い家の殺人』でデビュー。2004年に『葉桜の季節に君を想うということ』(文春文庫)で第57回日本推理作家協会賞を受賞。’10年、『密室殺人ゲーム2.0』で第10回本格ミステリ大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんたろー
175
シリーズ第3弾だが番外編的な位置づけの本作は、いつもの5人が登場しているようで……ネタバレになるので語らないが、得意の推理ゲームは相変わらず独創的……奇天烈なトリックも含まれていて首をかしげる部分もあるが、現在は当たり前になったネット環境や最新携帯ツールを利用してのアレコレを7年以上も前に考えている点は素直に評価したい。魅力である5人の会話が少ないので前2作より物足りなさは感じたが、その分短いので手軽に読めたのは良かった。推理小説や映画の蘊蓄も楽しく、正に「マニアックス」言える玩具箱のような一作だった。2019/02/15
ミホ
82
なるほど外伝。密室殺人ゲームの3巻目ではありますが、確かに外伝。こーれーはー…ううむ(-_-)そ…そうですね、なんと言いますか…密室殺人ゲームという基盤が好きな人が楽しめるのかな、なんて。チャットに集った奇妙なハンドルネームの5人はまたゲームを始めていく。犯人は出題者。さて本作もQこの部屋でどうやって殺しましましたか?と。謎が犇めいてまた1つの結末に向かっていきます。私は一作目のパンチの方が好きかな。2016/07/19
勇波
82
やられた感は確かにあるけど『王手飛車取り』ほどではなかっかな。あくまでも外伝的な作品らしいので。。ネットのフォロワーが東堂君を追い詰める(?)ところは御手洗さんの『糸ノコとジグザグ』を思い出しました。ラジオを介して知恵を出し合う方が臨場感があっていいなと思うのは時代遅れなのかな★2015/04/29
とも
81
今回も面白かった。3作ともそれぞれ面白かったが最初の王手飛車取りが好きかな。また何十年かしたら復活、密室殺人ゲームがはじまるのかな。 2023/02/04
hnzwd
58
チャットルームで自分の犯した殺人事件をネタに推理ゲームに興じる5人。というフォーマットを踏襲したシリーズですが、今回は番外編。5人のやりとりが動画サイトにアップされ、6人目の視聴者を意識するという劇場型犯罪に。一捻りした設定と現在のインターネットを取り巻く状況がリアル。ザンギャ君の小物っぷりと、コロンボのオールマイティっぷりは相変わらずでした。2015/01/23