出版社内容情報
霧の民の男は王獣を縛る規範に秘められた過去の惨劇を語り、リランと離れろとエリンに告げた。エリンは秘密を独り胸に秘める。幼獣リランの命を救ったエリン。リランはエリンを母と慕い、竪琴と鳴き声で思いを交わすようになる。恐怖ではなく、愛情で人と獣が通じ合える。そう信じるエリンは、定められた王獣規範に従わず、リランを育てると決め、やがてリランは美しい成獣に成長した。ある日、母と同じ目をした男に出会ったエリンは、王獣を縛る規範に隠された悲劇を告げられる。リランの存在は、結んだ絆は、惨禍を招くようなことなのだろうか――。
上橋 菜穂子[ウエハシ ナホコ]
原著
武本 糸会[タケモト イトエ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tario
12
絵になったことでエリンが禁断の扉を開けてしまった後悔がひしひしと伝わってくる。2015/10/18
田仲
9
泣けるなぁ。なんでジョウン死んじゃうの?!そこはハッピーにしてあげて!エリンのただただ真っ直ぐな姿勢に胸を打たれる。2015/01/22
ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪
9
既に文庫にて途中まで読んでしまいました。続きも知っていますがここからが面白いのにいいところでまた終わってしまいました。リランの聖獣姿、画にすると大きくて綺麗です。2014/12/05
Iku
9
王獣との意思の疎通も深まり、飛ぶことまでできるようになって、喜ばしいかと思いきや、踏み込んではいけない領域なのかと疑惑も深まる。エリンの進む道に幸あれ。2014/11/28
いまちゃん
7
エリンの卒業に、リランの飛翔と妊娠という盛り沢山の巻でした。結末は知っているけど、やっぱりちょっとドキドキワクワクする。2014/11/17