講談社文庫<br> 地の底のヤマ〈上〉

個数:
電子版価格
¥1,078
  • 電書あり

講談社文庫
地の底のヤマ〈上〉

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月25日 10時52分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 708p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062779562
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

九州・三池炭鉱。一人の警官の人生を軸に、熱き男たちの生き様を描いた話題作。吉川英治文学新人賞、日本冒険小説協会大賞受賞作。九州・三池炭鉱。一人の警官の人生を軸に、熱き男たちの生き様を描いた話題作。吉川英治文学新人賞、日本冒険小説協会大賞受賞作。

第一部 昭和四十九年 1974
第二部 昭和五十六年 1981


西村 健[ニシムラ ケン]
著・文・その他

内容説明

昭和三十八年。福岡県の三池炭鉱で大規模な爆発事故が起きた夜に、一人の警察官が殺された。その息子・猿渡鉄男は、やがて父と同じく地元の警察官となり、事件の行方を追い始める。労働争議や炭塵爆発事故の下、懸命に生きる三池の人々と、「戦後の昭和」ならではの事件を描いた、社会派大河ミステリー。

著者等紹介

西村健[ニシムラケン]
1965年福岡県福岡市生まれ。東京大学工学部卒業。労働省(現・厚生労働省)に入省の後、フリーライターになる。1996年、『ビンゴ』(講談社文庫)で作家デビュー。ノンフィクションやエンタテインメント小説を次々と発表する。2005年、『劫火』で第24回日本冒険小説協会大賞を受賞。2010年、『残火』で第29回日本冒険小説協会大賞を受賞。2011年、『地の底のヤマ』で第30回日本冒険小説協会大賞を、2012年、同作品で第33回吉川英治文学新人賞を受賞。また、2014年には『ヤマの疾風』で第16回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

goro@80.7

58
これは近現代歴史大河警察小説と言えばいいのか。炭鉱の町から始まる物語は上巻700頁のブ厚さでまず圧倒された。炭鉱の歴史、強制連行、悲惨な大災害、労働争議、差別に哀しいい事件。少年時代に犯した罪に苛まれながらも父と同じ警官になった鉄男。それぞれが大人になった時、またこの炭鉱の町から新たな展開が、どうなる鉄男と痛くなる想いで下巻へ突入します。2021/04/19

hrmt

35
初、西村作品。主人公鉄男の、炭塵爆発に纏わるらしき過去のトラウマをチラつかせながら、三池炭鉱の盛衰を下地に、そこに生きた人たちの生活と心情を重層的に描き読み応え十分。旧労組と新労組の対立、与論移住者や朝鮮からの強制連行者への差別などの忌まわしい歴史を踏まえつつ、組織に属する男たちの悲哀が浮き彫りにされていく。活気ある炭鉱町での少年達の日々が活力ある昭和の空気を伝え、その少年達が大人になり炭鉱も廃れていく時、時代が遺した汚泥、自分達が犯した罪にとらわれる鉄男の苦渋が痛ましい。この後鉄男は一体どうなるのか⁈2016/11/05

うめ

27
言葉ってメロディだ。祖父母世代(ギリギリ親世代)が使っていたコテコテの方言が私の耳には心地良く(が、この辺りの言葉を知らない人・知らない世代には読むのが苦行ではないのかしら)、郷愁を誘った。内容も骨太で読み応えがある。どっしりと人生に向き合いたいときに読むと何かが見えるのかも(ただしどちらかというと男性向け。今の時代には合わない考え方も多い)。剣を正しく振るうには己の中に罪が無ければならないのだろう。原罪を抱え、葛藤し続けること無しに、時に人を傷つける”正しさ”を人に掲げることなど出来ないのだ。2018/09/09

さんつきくん

14
長い。700p超えの大作だが、まだ上巻を読み終えたばかり。第一部は斜陽化しつつもまだまだ、炭鉱労働者がいた1974年福岡県大牟田市が舞台。炭鉱の労働争議がまだ蔓延っていて、労働者も旧労と新労の二組が街を分担していた。その中で旧労の幹部が変死したことで、街が異様な雰囲気に包まれていく。主人公の猿渡は警察官。父もまた市民に慕われた警官だった。第二部は1981年の大牟田市が舞台。炭鉱は錆びれ、暴力団の抗争が街を蔓延していた。主人公は派出所勤務から県警へと出世。不明な金の流れ「R資金」を追いかけることに。2018/12/31

さとみん

14
懐かしい地名、懐かしい言葉、 だけど知らない時代の話は身内の昔話を聞いているようだった。炭塵爆発の日に起きた事件、鉄男が抱えている黒雲には続きの話があるらしい。色々と思うことはあるが、まずは下巻を読もう。2016/11/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8383474
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。